組織情報|理念・ミッション・ビジョン・政策

事業活動方針

生活協同組合パルシステム埼玉 2023年度方針

理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」

ミッション「互いに支え合って安心してくらせる埼玉をつくります」

【経営】

(1)多様化する組合員ニーズに応えるために、総事業高(*1)320億円、経常剰余率(*2)1.32%を計画し、インフレやコスト増に対処しながら、将来の事業投資に備えた財務基盤の強化を行います。
(2)キャリアや職種に合わせた研修を行い、将来の事業・活動・管理の担い手となる職員の育成を進めます。また、多様な人が活躍できる組織風土を醸成します。
(3)休暇の取得促進や健康増進、労働災害防止を実行かつ業務効率の改善を図りながら、働きやすい職場環境を向上させます。
(4)将来にわたる事業規模と効率化をふまえた物件開発や、現在のセンター施設修繕や設備保全の計画を立案します。
(5)組合員広報や社会貢献活動の取り組み等を広く発信するため、デジタル媒体による情報提供を強化し、各種メディアと連携しながら、パルシステムブランドの認知度向上を図ります。
(6)コンプライアンスの徹底と、さまざまなリスクに対する危機管理体制を強化し、事業と活動を適正に継続するための内部統制を図ります。また、個人情報と機密情報の適正な取扱いをさらに強化して、情報の安全確保を行います。

【事業】
(1)Webサイトによる加入促進、行政や諸団体との連携施策などを通じて、新規組合員拡大25,000名を計画します。また、しばらく利用をお休みしている組合員へは、活動の取り組みや利便性を発信して利用再開につなげます。
(2)CO・OP共済の「たすけあいの輪」を広げるために、商品の特徴を伝える機会をつくり、保有契約件数69,500件を計画します。また、健康維持活動や防災・減災の企画についても進めます。
(3)安定した事業成長につなげるために業務品質向上に取り組みます。また、くらしのニーズに対応できるステーションパル(*3)を増やします。
(4)デジタルツールの拡大と紙資源節約を目指し、商品カタログの配付選択ができる仕組みを構築するための準備を進めます。
(5)安全運転は、事故事例の学習を行いながら、主に新人教育の強化に努めます。また、営業車両にも安全装置を導入し、事故削減に取り組みます。
(6)パルシステム埼玉が独自に扱うサービス事業(*4)の情報提供や利用の呼びかけ、独自商品(地産地消・交流・震災復興商品)の利用普及に取り組みます。

【組織(活動)】
(1)多様な組合員の参加の形を広げ、新たな活動への関わり方(署名活動、各種ボランティア活動等)を深め、生協活動への参加を促進します。
(2)現行の組合員活動(*5)の課題解決を進め、より多くの組合員が活動しやすい環境整備(活動のルール見直しやデジタル化)を行い、組合員の主体的な活動の促進とともに、活動の認知度向上を追求します。

2030年ビジョン【食・農】
持続可能な食の安全と安心を守りながら、豊かな食文化と食生活を広げます。

(1)「もっといい明日へ 超えてく」(*6)の取り組みを通じ、お米を中心に食料自給率向上につなげるアクションを広げます。また、食育活動を通じて、食の大切さへの理解を深めます。
(2)食の安全や環境に及ぼす影響が懸念される遺伝子組み換えやゲノム編集技術応用食品、食品添加物について、学ぶ機会をつくります。
(3)商品学習会や商品展示会を通じて商品の価値を知る機会を増やし、学びと交流の場をつくります。
(4)「公開確認会」(*7)「産直連続講座」(*8)などを企画し、「コア・フード」「エコ・チャレンジ」(*9)の取り組みの共感と産直商品の理解を進め、利用を増やします。
(5)産地交流や農業体験を通して生産者と組合員の相互理解を深めます。さらに、開催した内容や体験をホームページやSNSで発信し参加者以外への理解も広げます。

2030年ビジョン【環境】
一人ひとりが、地球環境に配慮した「きりかえる」行動をくらしの中に広げます。

(1)「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に向け、パルシステムグループの「環境・エネルギー政策」を推進します。
(2)脱炭素社会の実現に向けて、家庭でできるCO₂排出抑制の取り組み(「うちエコ診断」「埼玉県家庭の省エネ相談会」等)を組合員へ案内します。事業所では電力使用量削減に取り組みながら、省エネ設備の設置を検討します。
(3)循環型社会に向けて、プラスチック削減商品や石けんなど、環境に配慮した商品の利用普及と、リユース・リサイクル品の回収率向上を推進し、環境負荷軽減と資源循環に取り組みます。
(4)自然共生社会に向けて、持続可能な環境保全型農業や地産地消を県内産地の生産者と取り組みます。また耕作放棄地を活用した神川町の大豆トラスト運動や、地域の里山保全活動、諸団体と連携した環境保全活動を進めます。

2030年ビジョン【福祉・くらし】
助け合いの輪で、誰もがいきいきと安心して暮らせる地域社会づくりを広げます。

(1)組合員の健康づくり(認知症予防、高齢者の社会参加等)応援や、親子ふれあいサロンなどの孤立しやすい子育て層の交流・つどいの場の提供を通して、地域における多世代の心豊かなくらしを応援します。
(2)消費者被害、ケアラー(介護者)等くらしを取り巻く社会的課題について、地域の諸団体と連携した学習及び情報発信を行います。
(3)地域ネットワークの一翼としての役割を発揮し、フードバンク支援やフードドライブ運動の強化、地域の見守り活動、子どもの貧困問題などに取り組みます。
(4)パルシステムグループの奨学金管理団体の設立・運営に関わり、学びの意欲を持ちながらも困窮する学生を県内の伴走協力団体とともに支援し、募金活動を引き続き組合員に呼びかけます。

2030年ビジョン【平 和】
多様性を認め合い、争いや格差のない命が大切にされる社会を広げます。

(1)平和の尊さを次世代へ継承するための平和活動を継続し、ピースウィークを一層発展させ、SDGsの取り組みと連動した企画を展開します。また憲法について学ぶ機会をつくります。
(2)国際支援を行っているNGOやNPOと協力しながら、戦争や貧しさの中に暮らす子どもと女性を支援するための「平和募金」活動を通して、差別や貧困、飢餓のない社会の実現に貢献します。
(3)一人ひとりが大切にされる共生の社会づくりに向けて、多様性を尊重できるように学びを深め、障がい者自立支援、多文化共生、人権問題などに取り組みます。
(4)福島スタディツアーや原発事故被災者応援金(*10)への呼びかけを継続し、東日本大震災の復興支援と風化防止に取り組みます。また、国内外の大規模な災害が発生した際にはパルシステムグループ連帯の力で支援活動に取り組みます。


【用語解説】
(*1)総事業高
 供給高(組合員にお届けする全商品の総額)とその他事業収入(パルシステム手数料収入、共済受託収入等)を合計した総額。

(*2)経常剰余率
 1年間の経営活動によって得られた経常剰余金の総事業高に占める率。

(*3)ステーションパル
 組合員自身が曜日や時間を選び、配送センター等で商品を受け取るサービス。

(*4)サービス事業
 エアコン(ハウス)クリーニング、不用品整理、葬祭事業、住宅事業等、パルシステムの斡旋(紹介)事業。

(*5)組合員活動
 パルシステム埼玉の方針に沿って、組合員が地域のくらしを良くするために、自主・自発的に企画・運営する活動のこと。

(*6)もっといい明日へ 超えてく
 パルシステムが今まで取り組んできた「サステナブル=持続可能」なアクションについて、その価値をとらえ直し、もっと身近で、もっと世界に広がるように取り組むグループ統一運動。「自分らしく選ぼう、明日のために」「出会いに行こう、物語を見つけよう」「声にしていこう、世界を変えていこう」を行動テーマに展開。

(*7)公開確認会
 農産物の栽培方法や安全性について、組合員が産地に赴き直接確認する取り組み。栽培記録や書類の整備、栽培のこだわりなど、生産者の日ごろの努力を組合員自身が確認。生産者と組合員が課題を共有し改善につなげる、発展的な交流のシステム。

(*8)産直連続講座
 年間5産地(青果・米・果実・畜産・たまご)の生産者を招き、産地の理念や特徴、栽培方法などについて、組合員が学び理解を深めるための学習会。

(*9)コア・フード/エコ・チャレンジ
 パルシステム独自の生産基準。コア・フードは日本農林規格(JAS)に定められた有機農産物。エコ・チャレンジは、化学合成農薬、化学肥料を各都道府県で定められた慣行栽培基準の1/2以下に削減。加えてパルシステムの「削減目標農薬」の不使用を原則。青果は、除草剤、土壌くん蒸剤不使用。

(*10)原発事故被災者応援金
 正式名称は東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金。事故後の公的支援弱体化への対応として、組合員から応援金を集め、今も不安を抱えたまま生活する被災者への支援に活用することを目的としたパルシステムの制度。

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