日本被団協のノーベル平和賞受賞を祝福します

2024.10.16

ノルウェーのノーベル委員会は2024年10月11日(金)、今年のノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与すると発表しました。
日本被団協は、長年にわたり平和への貢献を続けてきた組織で、国内外における核兵器廃絶に向けた活動の先導役といえます。今回の受賞は、日本被団協のみなさまの努力と献身に対する国際社会の評価です。
パルシステム埼玉は、日本被団協のみなさまの活動に心から敬意を表するとともに、今回の受賞を祝福いたします。

メッセージ全文は以下の通りです。

2024年10月16日


日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞へのお祝いのメッセージ


生活協同組合パルシステム埼玉
代表理事 理事長 樋口 民子


 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞のご受賞、誠におめでとうございます。

 被爆者のみなさんの、約70年にわたり「核兵器のない世界」の実現を目指し、被爆証言を通じて地道かつ粘り強く訴え続けられた活動に深く敬意を表します。

 生活協同組合パルシステム埼玉は、理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」に基づき、「多様性を認め合い、争いや格差のない命が大切にされる社会を広げる」ことを2030年ビジョンの平和のテーマとして掲げ、戦争も核兵器もない世界を目指して、核兵器の廃絶に向けてさまざまな平和活動に組合員とともに取り組んできました。

 日本被団協が取り組まれた、「被爆者が訴える核兵器廃絶にむけた国際署名」(ヒバクシャ国際署名)にて、パルシステム埼玉では3年間(2017年、2018年、2019年)取り組み、組合員から寄せられた38,518筆(パルシステムグループ合計24 万 8,216 筆)が国連に提出されています。

 そして、日本被団協の都道府県組織である、埼玉県原爆被害者協議会(しらさぎ会)とも連帯し、被爆証言を通して、被爆の実相の国内外への普及活動や、被爆者運動の継承など、さまざまな平和を希求する取り組みにおいて協働してまいりました。今後も、一刻も早く核兵器廃絶が実現するよう、被爆者の方たちに寄り添った取り組みを進めていきます。

 2025 年は、広島と長崎に原爆が投下されてから 80 年を迎えます。被爆者のみなさんは、二度と同じ過ちを繰り返さないため、私たちの想像を絶する悲惨な経験を語り続けています。高齢になった現在もなお、核兵器廃絶の必要性を世界へ訴えています。世界各国は、被爆者のみなさんの想いに寄り添い、核兵器のない世界の実現のために責任を果たすべきです。

 核兵器は、人類はもとより地球上に存在するすべての生命を断ち切り、環境を破壊します。私たちは、日本被団協のノーベル平和賞受賞を心から歓迎するとともに、核兵器廃絶の必要性をあらためて認識し、連携を強めていくことを新たに決意します。

 1 人ひとりの力を積み重ね「核兵器のない世界」を実現しましょう。
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