2023年度助成団体「狭山カーレットクラブまぜこぜ」中間視察報告

2024.6.26

 620日(木)、2023年度市民活動支援金助成団体「狭山カーレットクラブ」の事業「ユニバーサルスポーツを楽しもう!!」に参加してきました。場所は狭山市の「富士見集会所」。さまざまな人権問題の解消をはかり、明るい地域社会の創造をめざすことを目的に設置された施設です。

                                             

 「狭山カーレットクラブまぜこぜ」は2022年4月に活動開始。子どもから高齢者、障がいのあるなしに関わらず、多様・多世代な人たちが同時に混ざり合い、同じ目的に向かってコミュニケーションすることで、差別や偏見のない環境を社会に広げていくことを目的に活動されています。会員は120名ほど(小学生20名、障がい者20名、その他)で、狭山市を中心に埼玉県全域が活動地域となっています。

                                                    

 「カーレット」はカーリングのミニチュア版で、子どもから高齢者、障がいがあってもなくてもみんなで楽しむことのできる卓上スポーツです。会議用テーブル2台あれば設置でき、パーツに分けて持ち運ぶことができます。花崗岩でできたストーンは重厚感がありますが、手のひらサイズで可愛らしい!パルシステムチームも混ぜてもらって「まぜこぜ」を体感してきました。

                                                  

 この日は、高齢者や車椅子の方、聴覚障がいの方、ヘルプマークを付けた方などが参加されていました。
 カーレットは3人対3人で対戦です。習った手話「よろしくお願いします」でゲーム開始。うまくいくと「拍手!」、「ガンバレー」と応援、スーパーショットには「上手〜!」、ちょっと失敗「ドンマイ!」、手話を使ってみるとなんだか楽しい!最後は「ありがとうございました」で勝っても負けても笑顔が飛び交います。
 聴覚障がい者がおられれば手話を交えるように、ストーンを投げる時工夫が必要な方もいらっしゃいます。ストーンを握れない方、投げる力が弱い方は補助器具を使います。車椅子利用者は体と台の間が開きすぎないよう会議用テーブルの向きを変えます。小さい子どもが多ければテーブルを使わず床に直に設置します。そしてみんな自然に、自分ができるお手伝いをなさるのだそうです。

                                                    

 「狭山カーレットクラブ」は埼玉県全域で活動されていますが、継続的な活動ができる「拠点」を各地に作りたいという目標を持っておられます。そのためにはカーレット用具がもっと必要です。パルシステムの支援金を使って設備を充実させ、多くの方に「『まぜこぜ』は楽しい!」を実感してもらえると良いと思いました。

                                                 

*こちらの中間視察報告は、市民活動支援金運営委員の組合員が視察をした感想をもとに掲載しています。

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