「市民活動支援金贈呈式&報告会」を開催

 3月25日(月)にパルシステム埼玉は、「市民活動支援金贈呈式&報告会」を開催しました。

 今年は組合員活動施設「ぱる★てらす」とオンラインからの参加で、併せて26団体が参加しました。

 パルシステム埼玉の市民活動支援金は、1998年に創設した制度で、以降25年に渡って県内に拠点を置いて活動する市民団体を資金面で支援してきました。資金は、組合員の生協利用で生み出された剰余金を活用しています。2021年度からは、東日本大震災の復興支援に関わる団体まで支援対象を広げました。


 はじめに森田専務理事から挨拶があり、「市民活動支援金の制度を通じて、多くの方とご縁ができ、地域の諸課題に対して活動するなど広がりを持つことができました。それにより埼玉県から活動が評価され、令和5年度SAITAMA社会貢献賞をいただきました」と受賞の報告と、今後も協力して地域に貢献できる活動を行いたいとお話ししました。


 森田専務理事からの挨拶の後、2023年度市民活動支援金の助成先団体へ目録が贈呈されました。各団体より感謝の言葉とともに、助成金を活用した今後の取り組みと目標が語られました。


 2023年度は下記の15団体へ総額400万円を助成しました。

団体名 団体概要 助成額
NPO法人あおいはる 障がいのある方の地域支援として「放課後等デイサービスTekuTeku」等など様々な活動を行いながら地域のニーズに合わせた活動も並行して行っています。 30万円
川越子ども応援パントリー 川越の最明寺、本応寺を拠点にフードパントリー事業、学習教室・子どもの居場所「てらこや」の運営、まごころグループ様とコラボして子ども・若者の居場所「まごころユースプレイス」を運営しています。 40万円
チアアップ彩たま 埼玉県川越市で子ども達への無料塾を行っている大学生主体のNPO(任意団体)です。 40万円
認定・特定非営利活動法人 国際協力NGO・IV-JAPAN ラオス、ネパールにて、貧困層の解消に向け、職業訓練を実施し、貧困の若者の就業、企業の実現につなげています。国内では外国人生活相談事業、日本語の学習支援や在留外国人と地域住民の交流会を実施しています。 30万円
狭山カーレットクラブまぜこぜ カーレットで多様・多世代な人達が対等な立場で混ざり合い、同じ目的に向かってコミュニケーションをすることで自然と偏見や差別がない環境が出来ると考え社会に広げていくことを目的に活動しています。 35万円
特定非営利活動法人 オハナプロジェクト 産前産後、子育て世帯を対象に、こども食堂、フードパントリー、ボランティアによる訪問型こども宅食で支援を行います。 35万円
特定非営利活動法人 比企聖学塾 生活困窮家庭の子ども向けに、無料にて食事の提供、学習塾を開催しています。また生活支援活動として食材や生活物資の提供、困りごと相談および支援を行っています。 25万円
特定非営利活動法人 こどもの居場所づくりinかわぐち 地域のこどもたちの居場所づくりの活動を通して、地域住民が主体となって、こころ、栄養及び学習の分野で個々の子どもが必要とするサポートを行い、地域の中で新たな連携関係を築き、こどもたちの健全な成長を見守ることを目的とし活動を行っています。 25万円
あそびの森 子どもにとって遊びとは、息をすることと同じ、生きるために必要不可欠なこと。その子どもの「やりたい」遊びに寄り添い、昔のように子どもが思いっきり自由に遊べる環境を守っています。 26万円
特定非営利活動法人Mikoねっと 子育て中のお母さんが孤独な子育てに陥らないようにと長年「子育て広場」を開催してきました。また小学生・中学生の豊かな遊び、体験、仲間づくりができる場と時間を保障するために子どもの能動的な活動をサポートしてきました。しかし少子高齢化に伴い幼児・小学生と高齢者の交流活動に力を入れています。 25万円
埼玉県庁内「福祉の店」運営協議会 障がい者と健常者が共に働く店の運営を通して、共に働き、生きられる地域を創造していく実践の場として、埼玉県庁第2庁舎ロビーにて、県内の障がい者団体や作業所が交代で店番を行う「福祉の店アンテナショップ かっぽ」の運営を行っています。 20万円
深谷子どもの居場所作りの会FUKAYA KIDS BASE 45年間学習塾として子どもたちに学習サポートを行ってきました。23年8月より深谷市ボランティア団体として登録し子ども食堂の運営を始めました。 20万円
坂戸子ども食堂すまいる 2022年9月活動開始。月1回の頻度で子ども食堂を開催しています。参加者は毎回約20人で孤食に悩む子どもたちの参加も多くみられます。また農家や大学生ボランティアなど地域を巻き込んだ活動を実現しています。 14万円
楽しいシニアライフをめざす早稲田連絡会 2022年5月活動開始。有志のメンバーで高齢になってもその地域で楽しく暮らせるよう、また一人暮らしなどで困った方をサポートし安心して住みよい地域を創ることを目的とします。 15万円
宮北会―東日本大震災津波被災者支援ボランティア団体― 2011年4月から津波被災者との交流を開始。12年間継続して交流しています。しかし時間の経過の中で被災者が80代後半、90代に入り、またコロナ禍で被災者が集まることもできないために心身とも弱ってきています。これまでの体験を記録に残すことが急務と感じています。 20万円



 次に、2022年度市民活動支援金の各助成団体より、1年間の活動の報告会を行いました。

 各団体の主な活動と、支援金を活用して達成した取り組みなど、スライドで活動の様子の写真を映しながら説明がありました。


<2022年度市民活動支援金助成先団体>

団体名 団体概要
在日クルド人と共に 在留資格のない仮放免状態のクルド人を主な対象とし、生活相談や生活サポートを行い、同時に地域住民との相互理解を深めていく活動を行っています。
特定非営利活動法人 オハナプロジェクト 産前産後、子育て世帯を対象に、こども食堂、フードパントリー、ボランティアによる訪問型こども宅食で支援を行います。
こそだて支援comono 産前産後の子育て中のストレスや悩みを共有・共感し、子育ての情報交換ができる弁当宅配サービス等を行います。
認定・特定非営利活動法人国際協力NGO・IV-JAPAN ラオス、ネパールにて、貧困層の解消に向け、職業訓練を実施し、貧困の若者の就業、企業の実現につなげています。国内ではスタディーツアーや国際交流イベントを実施しています。
一般社団法人多文化共生推進プロジェクト 多文化共生社会を目指し、在留外国人家族に対しての「やさしい日本語」講座と悩み事相談受付。通訳、生活相談員の育成や行政・関係機関とともに調査研究、および研修の機会の創造を行っています。
社会連帯グループ にんじん 東日本大震災の福島原発事故の影響でふじみ野市に避難された被災者への支援、デイサービスそらまめを開所し、小農活動を推進します。
埼玉県庁内「福祉の店」運営協議会 障がい者と健常者が共に働く店の運営を通して、共に働き、生きられる地域を創造していく実践の場として、埼玉県庁第2庁舎ロビーにて、県内の障がい者団体や作業所が交代で店番を行う「福祉の店アンテナショップ かっぽ」の運営を行っています。
NPO法人あさかプレーパークの会 子どもたちが自由にのびのびと遊べる場を創ることを目的に、「あさかの森プレーパーク」の運営を朝霞市より受託しています。乳幼児向けプレーパークの実施や移動式プレーパークの実践にも取り組んでいます。
特定非営利活動法人マナビタネ 様々な理由により不登校となった児童・生徒に対しての学習の場を提供しています。遊びから学ぶ体験型学習やオンライン個別支援も行っています。
NPO法人心の子育て支援ハッピーマザー 子育て中の親、不登校の子どもと親を対象に安心して過ごせる居場所や学びの場を提供します。
特定非営利活動法人フードバンク埼玉 フードバンク活動を通じて埼玉県内のフードパントリー団体や子ども食堂への食品提供を行っています。埼玉県内の企業や団体と子ども食堂が直接食品授受を行うマッチング事業も展開。「常設型フードドライブ」拠点拡大にも取り組みます。
特定非営利活動法人 比企聖学塾 生活困窮家庭の子ども向けに、無料にて食事の提供、学習塾を開催しています。また生活支援活動として食材や生活物資の提供、困りごと相談および支援を行っています。
NPO法人見沼保全じゃぶじゃぶラボ 次世代に見沼の自然を譲り渡すため、見沼田んぼの復活や斜面林保全の管理を行なっています。田んぼの活用として、作業をイベント化し、田植えから収穫まで行っています。
SDGs坂戸ふれあい食堂 多世代の交流の場として、坂戸ふれあい食堂の運営を行っています。子供たちの健やかな成長と地域交流の拠点づくりを目指しています。
鳩山ぽっぽ会 認知症の方が安心できる居場所作りと、家族の不安を軽減できよう、地域住民や福祉事業者とのネットワークの構築、福祉の専門職や参加者同士の交流の場を提供します。



 贈呈式・報告会の後、参加した助成団体同士での交流会が行われました。

 他団体同士のそれぞれの取り組みの中で、今後協力できることの情報交換やつながりを深めるなど、活発な様子がうかがえました。

 パルシステム埼玉もこれからも、地域の生協として、助け合い、支え合う活動を応援してきます。

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