2022年度助成団体「特定非営利活動法人国際協力NGO・IV-JAPAN」 中間視察報告

 12月9日(土)、特定非営利活動法人国際協力NGO・IV-JAPANが開催した「外国人相談演習」に参加しました。

 講師の蛯沢ジョゼフィンさんは、フィリピン人で日本に36年在住。とても流暢な日本語をお話しされる方で、大宮区役所の外国人相談員としての経験があり、現在は警察での通訳や個人的な相談に応じる活動をしていらっしゃるとのことです。今まで受けてきた様々な事例をお話しいただきました。相談者には「言葉の勉強の重要性」を伝えているそうです。言葉ができれば、生活に必要な様々な手続きなどスムーズにでき問題解決につながること。親子で在住の場合、父親と子どもが日本語ができても、母親が話せないと学校の情報がが入りにくかったり、他の保護者とコミュニケーションが取りにくいため、子どもの学校生活にも影響します。基本的なことでOKなので、日本の言葉や文化、習慣を学ぶことが重要です。また、日本の決まり、法律など学ぶ機会が必要などのお話をお伺いしました。受講生には、機会があったら外国の人に声かけしてみてくださいとの言葉がありました。


 講義終了後、代表の冨永幸子さんからご挨拶とIV-JAPANの活動についてお話がありました。また、市民活動支援金の運営委員からは、パルシステム埼玉の市民活動支援金と平和募金についてお話しさせていただきました。
 その後、受講生でディスカッションが行われ、学んだことや感想を話し合いました。中には「相談員やりたいです。」という意欲的な方もいて、ぜひ頑張っていただきたいと思いました。また「やさしい日本語」の講座もあったそうで冊子をいただきました。日本には様々な国からの在留外国人がいて、日本語ができるのは8割を超えるとの調査結果があります。ただしわかりやすいやさしい日本語で「伝わる」ように、が大事。

例「ただちに高台に避難せよ!!」→「すぐに高い所へ逃げてください!!」


 今回の講座は、講師の方が在留外国人でご自身の経験からお話しいただき説得力がありました。同時に私達も在留外国人の出身国のこと、日本との違いについて知り、お互いに理解しあうことが重要と改めて思いました。



*こちらの中間視察報告は、市民活動支援金運営委員の組合員が視察をした感想をもとに掲載しています。

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