2022年度助成団体「在日クルド人と共に」中間視察報告

 1013日(金)、市民活動支援金助成団体「在日クルド人と共に」主催の「写真展 在日クルド人 来日の背景と埼玉での暮らし」を見学してきました。場所は川口市アートギャラリー・アトリア。小規模な気持ちの良い空間です。

 受付で代表の温井さんにご挨拶して展示室へ。展示は4つのパートに分かれていて、クルドの人々の故郷の様子、紛争、地震の被害、そして埼玉での暮らしが順に並べられています。クルドの問題は歴史も長く複雑で理解が難しいのですが、自然に囲まれた大地で豊かな暮らしをしていた人々が故郷を離れざるを得ない状況になり、言葉も文化も違う埼玉で日々の生活を営んでおられる苦労が伝わってきます。習慣の違いから近隣住民とトラブルになったり、子どもたちが不安な気持ちで学校生活を送っていたり。3人の写真家による今回の写真展はコンパクトで見やすく、同じ埼玉で暮らすクルドの人々のことを「知りたい」と思うきっかけになりました。

 「在日クルド人と共に」は日本語教室を開いたり、学用品をプレゼントしたり、さまざまな活動で彼らの生活を支援しておられます。不安な表情で小学校に入学した写真の女の子が、埼玉の友だちに囲まれて笑顔でいられるといいなと思いました。

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