産直連続講座「大紀コープファーム」編を開催

 2月24日(金)ぱる★てらすにて、今年度最後の産直連続講座「大紀コープファーム」編を開催しました。
 大紀コープファームの和田尚久さんをお招きし、産地概要、理念、沿革、大紀コープファームグループ各組織の役割を講演いただきました。

                                            

 大紀コープファームは、1992年に奈良県と和歌山県の生産者により設立されました(大和と紀州の頭文字で大紀)。パルシステムとのおつきあいは、大紀コープファームの前身である「西吉野有機農産」が江戸川生協(現パルシステム東京)と1982年に産直事業をスタートさせ、現在まで続いています。「自然と環境を守り、食の安全と安心を育む」を理念に掲げ、柿・梅をメインに有機栽培・特別栽培に取り組み、環境保全型農業を推進しています。かつては、生産者が個別に梅干を作っていましたが品質が一定しないため、1983年に共同加工場(現株式会社パンドラファームグループ)を開設し、安定した高品質な農産加工品を製造するようになりました。

                                           

 梅は20%を青果として出荷し80%が梅干しなどの加工品となり、柿は80%を青果として出荷し20%があんぽ柿などの加工品となるとのことでした。

 さらに、カット野菜・カットフルーツの製造加工・販売を担う株式会社オルトや、フリーズドライ製品を製造・販売する株式会社ポタジエ、農家レストラン・直販の有限会社農悠舎王隠堂などを設立し、6次産業化を進めています。また、産地が抱える人口減少や生産者の高齢化、後継者不足などの課題解決に向け、地域と連帯して新規就農者や農業高校生の実習受け入れ、除草機などのスマート農機のシェアリング実証実験など多面的に取り組んでいます。

                                          

                                            

 試食では、「産直小梅のしそ漬梅干」と「南高梅干(産直)」、フリーズドライの「国産素材の味わいみそ汁」、「梅ハニージュース」をいただきました。梅干は梅・塩・梅酢・しそだけで作っており、参加者からは「祖母手作りの梅干と同じ味でおいしい」、「本来の昔の梅干の味がします」と大好評でした。梅・柿の栽培・加工の動画、2021年に開設したグランピング・ワーケーション施設「天地のテラスゆしお」の動画を視聴し、「現地に行ったような気になりました」「ぜひ産地に行ってみたい」との声がありました。

 遠隔産地のため現地での交流はなかなか難しく、動画を交えて産地の様子を和田さんに詳しくお話しいただき、とても充実した産直講座になりました。

                                            

【参考】梅のふるさとを見に行こう/生協パルシステム公式YouTubeチャンネルはこちらをクリック

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