親子で里山体験教室「伐採体験」を開催
3月26日(土)、パルシステム埼玉はさいたま緑の森博物館で「親子で里山体験教室『伐採体験』」を開催し、3組8名の組合員が参加しました。
狭山丘陵の里山の自然と人とのかかわりについて理解し、里山保全の作業体験を通して里山の環境を残していくことの大切さを学びました。
まずは、散策路を歩きながら、インタープリター(自然ガイド)の青野さん・長谷川さんにこの地域で古くから営まれてきた里山の暮らしや動植物を解説いただき、春の里山を満喫しました。
落葉広葉樹のコナラやクヌギが育てられており、樹皮の違いで見分ける方法を教わりました。コナラ・クヌギは、15~20年サイクルで伐採をくり返し、薪や炭の材料として農家の現金収入源になっていたそうです。また、落ち葉は集めてたい肥にして田畑の肥料としていました。
石油やガスにより薪や炭が燃料として使われなくなり、たい肥に代わり化学肥料が普及したことで利用・管理されなくなった雑木林は、ササなどの下草が生い茂り、コナラ・クヌギがシラカシなどの常緑広葉樹に置き換わり、暗い林に変わってきているとのことでした。


後半は、里山の雑木林を残すための管理作業体験です。青野さんにノコギリの使い方を教わり、生い茂ったササを刈り取りました。たい肥の原料となる落ち葉を集めるために、ササをはじめとした下草をきちんと刈り取っておかなければならないそうです。
つぎに長谷川さんの指導の下、家族ごとにシラカシをノコギリで伐採しました。このあとのクラフトの材料にします。
切り出したシラカシを材料にペン立てやフォトフレームをクラフトする予定でしたが、前半の里山ガイドウォークが充実しすぎて、シラカシの枝葉を切り落としクラフトに使うサイズに切るところまでで時間切れとなってしまいました。
材料のシラカシとカラージュートひもを持ち帰っていただき、家庭で製作いただくことにしました。


【参加者の感想】
- こんなに近場で自然体験できるとは知らず、カエルの卵を触ったり良い体験ができました。家族で協力して集中してやって楽しかったです。
- 植物や虫などのことを教えてもらったり、どんな風に里山を管理しているのか体験もできて楽しかったです。イベントをチェックしてまた行きたいです。
- 里山散策と木を切ったのが楽しかった。
- 笹を刈るのが楽しかった。
【次回開催予定】5月27日(金)おとなの里山体験教室「下草刈り」