産直講座「コウノトリ育むお米 JAたじま編」を開催

 1月25日(火)オンラインで、今年度最後の産直講座学習会「コウノトリ育むお米 JAたじま編」を開催しました。
 兵庫県豊岡市のお米の産地より、JAたじまから 住吉 良太さん、木谷 和喜さんを迎え、コウノトリと共生する地域の取り組みや育む農法についてお話いただきました。

 

 

 関西で一番の猛暑地である兵庫県但馬(たじま)地方で『コウノトリ育むお米』は栽培されています。その地域は、昼夜の寒暖差が大きく米づくりに適した気候であり、そしてコウノトリが日本で最後まで生息していた自然豊かな盆地です。
 コウノトリの生態について、野生は1971年に絶滅してしまったものの、豊岡の人々の「コウノトリを再び空へ」という強い願いから、生息地域の保全活動を中心とする野生復帰計画をスタートさせました。2005年には放鳥することができ、今では順調に数が増加しています。

 

 

 話がすすむに連れ、野生にかえされたコウノトリが昔のように田んぼで安心して餌を食べられるように、栽培期間中の農薬や化学肥料を一切使用せず生きものが増えるような栽培方法で作られていること、そして農家の方々の深い愛情を知ることができました。

 

 『コウノトリ育むお米』に関して、地元の生徒も学んでいます。生徒の提案で、2016年には豊岡市の学校給食のお米がすべて『コウノトリ育むお米』となりました。近隣の市町村から羨望の的となっているそうです。

 

 途中、コウノトリの4択クイズを行いました。回答方法がユニークで、オンライン上でたいへん盛り上がりました。クイズの内容はこちらをクリックし、ご覧ください。
 その後、冬季のコウノトリの飛び立つ姿やエサを食べる動画を観賞しました。多様な生きものを育む但馬地方に住む方々の、自然にも人間にも優しい思いが伝わりました。

 

 

 最後に参加者との質疑応答が行われ、住吉さんと木谷さんより「パルシステムと出会い取り引きが始まると、関東方面での産地の認知度が上がり生産意欲が高まりました」とお礼の言葉をいただきました。

 

 このお米は生きものを増やすという、明確な意思のもとで作られています。丹精込めて育てられた、やわらかく粘りが強いお米を味わって、みんなで産地の取り組みを応援しましょう!
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