2020年度助成団体 青少年多文化学びサポート(ESMY)(所沢市)視察報告
11月10日(水)に所沢市で、市民活動支援金の2020年度助成団体で、日本語を理解できない子ども達を支援する団体『青少年多文化学びサポートESMY(えすみー)』の外国につながる青少年の日本語・教科学習支援のひとつ、日本語教室をオンラインで見学しました。
16時から19時までの3時間。16時から小学生が教室に来はじめました。
まずは宿題から。「先生、これわかんない」わからないことはすぐに先生に聞いて、教わっていました。低学年の子もおり、席についてすぐに勉強を始められた訳ではありませんが、やり出すと集中していました。
17時を過ぎると小学生は帰りはじめ、入れ替わりで中学生がやってきました。
中学生は人懐っこく、スマホの画面に向かって「こんにちは」とにこやかに挨拶してくれました。
1時間位経ったところで、集中力が切れたようで友達同士で少しふざけて叱られた子もいましたが、叱られてもめげずに笑顔。終了時間まで、再び学習に取り組んでいました。
この日は小学生4名、中学生4名が参加。友達に連れられて初めて来た子が小学生も中学生も1人ずつ。初めて来た子には「ひらがな・カタカナが書けるかな?」など、丁寧に確認していました。
会話はほぼ問題なくできるが、書くことが難しい。中学生は、加減乗除が混じったものや方程式などの計算がわからなくなりやすいそうです。
ボランティアの方たちは、子ども達にほぼマンツーマンで寄り添い、教えていらっしゃいました。
今回、お話をうかがうなかで、学校教育に外国由来の子ども達が授業を理解できるように別室で教える「取り出し授業」というシステムがあることを知りました。ESMYのメンバーには、その取り出し授業を担当している方もいらっしゃり、教室に来る子ども達とは日常的に関わっておられるそうです。
★青少年多文化学びサポートESMY(えすみー)は、外国ルーツの青少年(年長~20歳くらいまで)の日本語・教科学習支援を行っています。放課後教室・長期休暇期間中の集中教室、学校での支援、そのほか、青少年の就学、就学維持のために必要な個別の支援なども行っています。
団体ホームページはこちら