「困難を抱える若者への支援の必要性を考える」を開催

 12月7日(火)、パルシステム給付型奨学金制度オンライン学習会「困難を抱える若者への支援の必要性を考える」を開催し、38人が参加しました。

 パルシステムでは、組合員のみなさんからの募金で学生を支える「パルシステム給付型奨学金」を2021年2月から開始しました。

 パルシステム給付型奨学金は、家庭環境や経済的な利用で大学進学や就学の継続が困難な若者を対象にした奨学金で、実質的な「借金」として将来に影響を及ぼす“貸与型”ではなく、返済不要の“給付型”の奨学金になります。さらに、給付期間中は、伴走支援団体が奨学生の生活や進路相談などの精神的なサポートを行うことも特徴の一つです。
 今回、伴走支援団体として協力頂いている「一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワーク」から山浦健二氏をお招きし、これまでの支援で見えてきた課題や伴走支援の状況、社会的養護の下で育った若者の抱える困難さなど、若者支援の現状などをお話いただきました。

 

 

 参加者から寄せられたアンケートでは、「実際に困窮者の支援を行なっている方からお話を聞き、いろいろと参考になった。」「支援を必要としている方との接点がないため、このような機会は大変貴重でした。」「地域の支え合いの重要さがわかり勉強になりました。」という声をいただきました。

 

 今回、アンケートの中で下記の質問がありましたので、山浦氏に回答いただきました。
<質問>
家庭訪問をされる方は、子どもの性別によって男性、女性を振り分けていますか。高校生の家庭訪問は、男子のところへ女性の訪問員がいくと危険はないですか。また、訪問員は1人で訪問するのですか。複数で訪問されるケースがある場合、その理由はなんですか。単独で訪問する理由はありますか。

<回答>
1.学習支援員が家庭訪問を行っていますが、家庭訪問は原則複数で訪問します。理由は複数の視点で対象世帯をとらえることで、異なった(教育と福祉)専門的な立場から支援方法を考える必要があるからです。
2.対象世帯との関係が構築できて支援の方向性が決まれば、一人で家庭訪問する場合もあります。
3.学習支援員が学習教室と家庭訪問を同じ地区でしている場合、どうしても子どもの性別と同性の学習支援員が配置できない場合があります。その場合は、保護者が自宅にいる時間帯に家庭訪問を行うようにしています。

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