「2021年度岩槻田んぼ交流」生きもの観察を開催
6月12日(土)、交流田んぼ(岩槻区)で11組30人が参加し、生きもの観察を行いました。2週間前に植えた稲が青々と茂る中、一般社団法人 環境パートナーシップ会議の高橋 朝美さんを講師に迎え、あらかじめ決められたルートに沿って動植物の出現種数等を調査するラインセンサス調査法で調査しました。
まず、シュガーポットと網を手に、息をひそめて田んぼにのぞき込みます。小さな生きものたちが動くのが見えたら、水が濁らないように、静かに田んぼに入り生きものを探します。ポイントは、生きものが逃げてしまわないよう網は後ろから前に動かすこと。子どもも大人も夢中で生きものを探していました。
生きものを採取したら、図鑑と照らし合わせ、生きものの種類と数を数えます。オタマジャクシやカエル、カブトエビなどの大きなものから、ユスリカの幼虫やホウネンエビなどの小さなものまで、合計32種類の生きものが見つかりました。
農薬や化学肥料を使用していない田んぼであるため、慣行栽培の田んぼでは見ることができない生きものも数多くみられました。
近年、日本全国で田んぼが減り、田んぼでしか生きられない生きものは減ってきてしまっています。田んぼの中でお互いに支え合って生きている生きものたち。私達も小さな生きものたちが育む肥沃な土からの恵みを食べて生きています。
今回は「初めての生きものに会えた参加者」が大勢いました。パルシステム埼玉は、今後も田んぼ交流や生きもの観察を通じて、農薬を使用しない環境保全型農業への理解を深めます。
生きもの調査の動画はコチラ