交流田んぼ 生きもの調査
6月2日(火)、穏やかな気候のなか、南埼玉産直ネットワークの交流田んぼ(岩槻区)で生き物調査を行いました。
今年度、新型コロナウイルス感染症の感染予防で、組合員参加の田植え交流が開催できなかったため、代わりに生産者の関本さんが交流田んぼに田植えをしてくださいました。今回は生産者の関本さん、パルシステム埼玉と株式会社ジーピーエス(※)の職員合計7名が生き物調査を行いました。※株式会社ジーピーエス…青果・米の流通を担うパルシステムの子会社
調査は、39方式と呼ばれる3つの指標・9つの生き物の分類に分けて、田んぼの状況を評価する調査方法で実施しました。
【3つの指標と9つの生き物】
・農薬の指標(農薬に弱い生き物)
①トンボ・ヤゴの仲間 ②クモの仲間 ③バッタの仲間
・土の指標(土をよくする生き物)
④貝の仲間 ⑤イトミミズ・ユスリカの仲間 ⑥ミジンコ・エビの仲間
・風致の指標(周りの自然にも棲む生き物)
⑦ゲンゴロウ・アメンボの仲間 ⑧魚の仲間 ⑨カエルの仲間
■見つかった生き物たち
調査の結果、ホウネンエビ、カブトエビ、ツチガエル、メダカなど合計19種類の生き物が確認できました。
田んぼには例年よりオタマジャクシが多く、田植え後の気温が低かったことや肉食性昆虫が少なかったことが要因の一つと思われます。また、豊作の象徴といわれるホウネンエビ(豊年蝦)も数多く見つかりました。
今回の調査で、田んぼの環境が周囲の生き物に与える影響を改めて実感することができました。次年度以降も継続的な生き物観察を実施予定です。