2020年度助成団体 埼玉里母の会(志木市)視察報告

 11月19日(金)、市民活動支援金2020年度助成団体である、埼玉里母の会の『里親研修会~こんなときどうする?里専さんに話してみよう~』に参加させていただきました。

 

 グループワーク形式で、里親(里母・里父)、養親の皆さんが、里親支援専門相談員(乳児院・児童養護施設の職員の方)や埼玉里母の会のベテラン里親の方に悩み相談をしたり、同じ立場の人たちの悩みや現状を聞いて、共感したり発見したりする場でした。

 

 面会交流中、養育中、待機中の方それぞれの立場での体験談、養護施設で子どもと何度も面会交流をしたのちに預かりとなる長期、突然当日や翌日からの預かりを依頼される一時、決まった期間だけ預かりの短期、それぞれの悩みや大変さをお聞きすることができました。

 

 里親支援専門相談員という立場の方がいらっしゃることを初めて知りました。そして、児童相談所との関係性も知らないことばかりで、とても勉強になりました。

 

 赤ちゃん~未就学児の子育てについての悩みは、里親・養親も実親も変わりはありませんでした。テレビのドキュメンタリーなどでしか知らなかった里親の方たちを身近に感じました。成長とともに子ども本人が抱える悩み、里親・養親の悩みも出てくるのかもしれませんが、大人に近い年齢の里子を養育中の方がお子さんについて話す様子は実子の場合と変わりはありません。

 

 里子であることを周囲には言わないお子さんが多く、ファシリテーターをしてくださった里母の会の方も里親として公の場で大勢の方を対象に活動をする場合には旧姓を使うなどして、里親子であることを知られないようになさっているそうです。

 

 里親子のための活動を積極的に行いながら、里子であるお子さんを守ることを第一に考えておられることがよくわかりました。

 

 里親・里子への理解が広がり、子ども達にとってより良い養育が増えることを望みます。

 

★埼玉里母の会は、里子・里親がより良い環境の中で育ち・育てられるように始めた当事者活動団体です。

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