2020年度助成団体 All Alive Project 埼玉(さいたま市)視察報告②

 10月31日(日)さいたま市立下落合公民館に、All Alive Project埼玉主催のさいたま演劇プロジェクト「わたしと仲間のナンデモ工房2021」の視察に伺いました。

 

 小学4年生から6年生の高学年を対象にした演劇的手法を用いたワークショップです。当日は、小学生9名とスタッフ7名での活動でした。まずは、準備運動も兼ねてスタッフの声掛けで子どもたちは走り回りながら元気に様々な課題に挑戦していました。

 

 スタッフは全員演劇の経験があり、体、表情ともに表現豊かです。それにつられてか子どもたちものびのびと自分を表現していました。参加者同士協力が必要な時も上手にコミュニケーションをとって、たくさんの笑顔があふれていました。次は、二人一組で一人が彫刻家役を、もう一人が粘土役という設定で相手の体を動かして楽器やスポーツ、うれしい悲しいといった感情を表現しました。完成後は必ず一人一人の作品をみんなで鑑賞し感想を述べていたのが印象的でした。

 

 最後は二つのグループに分かれてハロウィンにちなんだお化け屋敷作り。子どもたちが怖いと思うものを体で表現して大人を怖がらせるというものでした。動きや声もつけて舞台の1シーンのようでした。休憩時間を挟みながらも目まぐるしく子どもたちが動き回るノンストップの2時間でした。

 

 代表の生地さんの「フラットな場を作りたい。日常で背負っている役割から解放される場を作りたい」という言葉通り、自分の感情を素直に表現しそれを受け止めてもらえる環境であると感じました。異なる年齢の仲間や真剣に自分と関わってくれる大人たちと一緒に何かを作り上げる経験は、コロナ禍で人との触れ合いが極端に減った現状においては特に貴重なものであると思いました。

 

 

★AII Alive project埼玉は、演劇的手法を用いたワークショップ(応用演劇)をさまざまな現場で実践、活用している方をお招きして、体験型ワークショップを企画・運営している団体です。

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