3月2日(火)武蔵浦和コミュニティセンター多目的ホールで、ドキュメンタリー映画「ヒロシマ、そしてフクシマ」を上映しました。
この映画は2016年3月に一般公開され、各地で自主上映されていました。ピース・インターテーマグループでも何度か自主上映の企画にと声は挙げていましたが、諸事情で企画実現が延び延びになっていたものです。
肥田先生は1945年8月6日広島でヒバクされた方々の治療にあたられ、2011年3月11日の原発事故でヒバクされた方々にも寄り添ってこられました。
映画の中で衝撃的だったのは肥田先生が「専門家が安心だといっても全くの嘘です。放射能というものは人間の手に負えない」とおっしゃったこと。2011.3.11の福島第一原発事故の時「ヒロシマ」で起こったことと同じことが起きると直感されました。それは長い間「内部ヒバク」と戦ってこられた肥田先生ならではの思いだったと感じます。
映画には「ヒロシマ」でヒバクされた方をはじめ多くの方が登場され、当時のこと、今の思いを真摯にお話しくださっています。そのお話を伺う限り1945年以降、また2011年以降、現在まで、取りまく状況は変わっていないのではないかと今更ながら感じました。また、ABCC(原爆傷害調査委員会)のことも紹介されています。この組織については一般にはあまり語られず、祈念行事で広島を訪れても建物のある比治山まで足を延ばす方は少ないのではないでしょうか。この機会に多くの方が事実を知り、何かの折に訪問していただけたらと思います。
2021年1月22日に核兵器禁止条約が発効しましたが唯一の被爆国である日本はまだ批准しておりません。ヒロシマ、フクシマ、ナガサキそして世界各地で原爆実験などにより犠牲になった方々がいらっしゃることは忘れてはいけない事実です。多くの方がすでにお話しくださっていることですが、ヒバクは過去の事でもなく、また他人事でもない、現在進行形であり、自分事だと改めて思いました。本当に様々なことを考えさせられる映画でした。
最後になりましたが、今回の上映にあたり、参加された皆さまをはじめ多くの方々にサポートしていただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
主催:平和・国際委員会