12月16日、ぱるてらす会場とオンラインのハイブリッド形式にて学習会を開催しました。 農民連食品分析センターの八田純人氏をお招きし、毎日口にする食品の「裏側」にある「遺伝子組換え」や、急増する「ゲノム編集食品」の現状を学びました。
- 遺伝子組換え(GM)作物の「今」
世界で約1.9億ヘクタールも栽培されている遺伝子組換え作物 。その多くは除草剤耐性や殺虫毒素を持つ大豆やトウモロコシです 。 会場では**「大豆の簡易検査」**を実演 。見た目は同じでも検査キットで判別できる様子に、参加者からは驚きの声が上がりました 。
- 食卓に迫る「ゲノム編集」食品
続いて、遺伝子の特定箇所を切断する新技術「ゲノム編集」について。 高GABAトマト 、肉厚マダイ 、高成長トラフグ などが既に開発・流通しています。しかし、外部から遺伝子を入れないタイプ(SDN-1)は国の審査や表示義務の対象外となっており 、知らぬ間に食卓に並ぶ現状が報告されました。
私たちが「選ぶ」ということ八田氏は「効率や経済性だけでなく、食は命の源」と強調 。 意図しない遺伝子変異(オフターゲット)のリスク や種の独占といった課題 を知り、「自分たちのお金をどこに使い、どんな農業を応援するか」 を考える大切さを学びました。図解や実演を交えた解説は分かりやすく、「食の選択」を深く考えるきっかけとなりました。
■ 参加者の声(アンケートより)
「難しい内容も噛み砕いて話してくれ、最後まで興味深く聞けました。」
「実験が面白かった。表に出ない裏側を知り、自分で選ぶ視点を持つ大切さを感じました。」
「今まで分からなかったことが把握できた。今日得た知識を生活に生かしたいです。」

主催:パルシステム埼玉
