「埼玉県の大気環境の特徴を知ろう!」を開催

 10月31日(火)、ぱる★てらすにて「埼玉県の大気環境の特徴を知ろう!」を開催しました。

 埼玉県環境科学国際センターから大気環境担当部長の佐坂公規さんをお迎えし、県政出前講座のメニューからお話を伺いました。

 埼玉県では県内83箇所に大気汚染物質を測定する常時監視システムを置き、二酸化硫黄や一酸化炭素などの濃度を測定しています(webサイトで公開されています)。

 高度経済成長期の大気汚染が深刻だった頃と比べて、現在は大部分が環境基準を達成しています。

 これは自動車の排ガス規制、焼却炉の高性能化などに負うところが大きいようです。

 しかし、光化学スモッグの元になる「光化学オキシダント」は環境基準達成率ほぼ0%です。これは埼玉県だけでなく、全国的な問題でもあるようですが、光化学スモッグ警報発令日数は埼玉県が全国一です。

 夏の日中は東京湾から埼玉の方へ風が吹き、風に乗って光化学オキシダントなどの物質が運ばれてくるということです。

 光化学オキシダントは発生機序が複雑で対処するのが難しく、これからの研究が待たれます。

 今回は「大気とは何か」というところから始まり、埼玉県の大気環境の特徴、対策の難しい光化学スモッグの問題と、盛りだくさんの内容でした。

 難しいところもあったのですが、身近な大気のことを考える良い機会になったと思います。

【次回開催予定】12月5日(火) ぱる★てらすにて「カンタン手作り♪みつろうラップ」

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