「昨年銃撃され亡くなった中村哲医師を偲んで」を開催

 12月3日(木)ぱる★てらすで、昨年銃撃され亡くなった中村哲医師を偲んで「アフガニスタン干ばつの大地に用水路を拓く」上映会を開催しました。

 

 

 一年前の201912月4日ペシャワール会代表中村哲医師そして現地スタッフの皆さまが銃撃されお亡くなりになりました。

 平和国際委員会ピースインターテーマグループでは中村医師が携わってこられた「用水路」事業の軌跡を深く知り、先生を偲びたい…と、この上映会を企画しました。

 中村医師が戦争と干ばつで疲弊したアフガニスタン復興のために、スタッフや現地の人々と協力して大規模な用水路建設を行ない、荒廃地が緑豊かな農地に変わる様子は奇跡のように感じました。

 

 

 

「ほとんどの病気は充分な食料と清潔な水さえあればかからない」とは中村医師の言葉ですが、その基本的な「食料」「水」さえも求めても得られない人々のなんと多いことか。干ばつの大地に用水路を引き、水で潤し食料を作る。トップダウンではなく自ら動き、アフガニスタンの人々の信頼を得たことが、この大事業のパワーとなったのではないでしょうか。

 砂漠に水が来て、子どもたちが笑顔で水とたわむれ、生き生きと小麦の収穫にいそしむ人々の姿が印象的でした。

 用水路は作って終わりではありません。メンテナンス、補修が欠かせません。映画を見終わって「ここまではやりました。あなたは今後どう行動しますか?」と中村医師から問われているような気がしました。

 これは大きな宿題だと…。皆さまはどのように思われますか。

 

 

 現地の人々の平和と幸福のために、本当に必要なことは何か、つねに考えて行動された中村医師と、殉職された皆さまのご冥福をお祈り申し上げます。

 コロナ禍で集まることに制限がある中、ご参加くださった方々、企画を後押ししてくださった多くの方にもお礼申し上げます。

 なお、同時に行いました「フードドライブ」にも多くの食品をご寄付いただきました。パルシステム埼玉を通じてNPO法人フードバンク埼玉へお届けいたします。

 

 

 当選通知の使用済み切手以外にもたくさんお持ちくださった方がいらっしゃいました。これからも使用済み切手の回収は続けていこうと思います。

 皆さま、本当にありがとうございました。

 

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