9月21日（火）にテーマグループ「憲法ってなんだろう？」では、竪十萌子弁護士を招いて、オンラインで憲法カフェを開催しました。「憲法初心者」大歓迎のカフェ、竪さんが平易な言葉で憲法を語り、気楽な雰囲気の中、参加者からも気軽に質問や意見が出ました。

　憲法についてのイロハのイから始まり、9条や緊急事態条項等、改憲についても話は及びました。竪さんのわかりやすい説明に、参加者からは、「よくわかった」「話を聞けてよかった」という感想が多くありました。

　また、明治憲法との比較から、日本国憲法の成立で初めて女性は男性と法的に平等になった（13条　個人の尊重、14条　法の下の平等、24条　家族生活における個人の尊厳と両性の平等）、「男女みんなが自分らしく生きたい」を守りたいなら、日本国憲法を守らなければ、という女性の視点でのお話に、参加者もうなずいていました。

　国民主権を守り、権力を暴走させないためには、最終的には選挙。憲法には罰則規定がなく、日本国憲法は憲法裁判所のような裁くものを想定していない、国民が自らの力を選挙を通して行使することで憲法を守っていく、憲法を守らない権力者は選挙で当選させないこと、という説明に、あらためて12条（憲法が保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって保持しなければならない）の重い意味を感じました。

　「でも、政治や選挙に無関心な人が多い、私たちになにができるの？」という質問に対して、竪さんは、憲法の理念を体現した人になる（個人の尊厳の尊重―寛容の精神―みんな違ってみんないい）、政治に関心を持ち、学び、身近な人や親しい人に話すことからコツコツやっていくしかない。「不断の努力を普段から」やっていきましょう、と答えていました。

　テーマグループ「憲法ってなんだろう？」では、憲法について考え学ぶ企画を、これからもコツコツと計画していきます。ぜひ、お気軽に参加ください。