ピースウィーク企画「アーサー・ビナードさんによる紙芝居講演“ちっちゃい こえ”」を開催

 7月20日(火)ぱる★てらすで、「親子で平和を考える」ピースウィークの企画として、紙芝居「ちっちゃい こえ」の作者であるアーサー・ビナードさんをお招きし、作者による紙芝居公演とトークを行いました。

 

 

 アーサー・ビナードさんは米国ミシガン州生まれの詩人で、執筆活動の他、ラジオパーソナリティーとしても活躍されています。中原中也賞、日本絵本賞、広島文化賞等受賞等を受賞、2021年月6月には「封印された真実~軍属ラジオ」(文化放送)が第58回ギャラクシー大賞を受賞しました。

 

 紙芝居「ちっちゃい こえ」は、丸木俊・丸木位里の「原爆の図」をもとに、ビナードさんが脚本したものです。構想から完成まで創作には7年の歳月がついやされています。観客をまきこみ当事者にする紙芝居という形式との出会いとこだわり、原爆を紙芝居にしようとしたこと、語り部がネコでなければならなかった理由など、16枚の画面に込められた思いが語られました。 

 

 

作者自身による紙芝居
静かなアーサーさんの声が語る…
「おお、はじめまして。ぼくのなまえはクロという。きみは・・・ニンゲンだな? ぼくのことば わかるかい?」
黒猫のクロが話し始める 原爆のこと、被ばくのこと、サイボウのこと…
観る者はひきつけられ紙芝居の世界へ…
作者自身による作品の朗読・実演に、子どもも大人も耳をすまし聞き入っていました。

 

 

 トークでは、鋭い観察眼とユーモアにあふれる語りで、どんどん話が広がっていき、楽しく飽きさせない、と同時に、深く考えさせられました。とても豊かな時間でした。子どもも大人も、平和と命について、生きることについて、静かに深く考えることができたのではないでしょうか。

 

~参加者の声から~
・話術がすばらしい、子どもたちにも大人にも飽きさせない話し方でよかった。
・聴いている人たちを飽きさせず、考えさせられるトピックも多く、紙芝居以上の面白い講演会でした。
・ユーモアをふまえたとても感動する内容でした。紙芝居の歴史から、日本語のおもしろさ、戦争や平和のことや、人間として生きることの大切さ、死を意識しながら生きる意味を考えさせられました。

 

【次回開催予定】9月30日(木) オンライン講演会 楾(はんどう)弁護士の「檻の中のライオン」

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