「傾聴学習会」を開催

助け合い活動

いきいきネットワーク

 9月18日(水)に大宮ソニックシティで、「高齢者支援における傾聴」を開催しました。
 この学習会はいきいきネットワーク主催の拡大学習会として開催し、80名の申込がありました。  
 当日はいきいきネットワーク応援者15名、一般組合員48名に参加いただきました。講師は、傾聴ボランティアの普及をめざして全国で活動をされている、特定非営利活動法人日本傾聴ボランティア協会の山田氏をお迎えしました。講演開始前に、いきいきネットワークの担当理事より、活動紹介を行いました。応援者に興味を持っていただき、さっそく登録説明会に申込された方もいらっしゃいました。

 
 今回の学習会では、傾聴のスキルよりも、「人との関わり方」という点を多く学ぶことができました。傾聴で大切な「相手を否定しないこと」は意外と難しいことですが、相手の意見が「正しい」「間違っている」とか「自分の考えと合っている」と考えるのではなく、「なるほど!そういう考え方もあるんだ!」と相手の意見を尊重することが大切です。

 例えば高齢の方が「家族に無理に施設にいれられた!」と話された場合に、「そんなこと言わないで」や「家族にも都合があったんじゃないの?」という返し方は、傾聴的にはNGになります。「無理にいれられたんですね?それで悔しいのですね?」と相手の話や気持ちに沿って聞いていくことが大切です。相手が主人公なのです。    
 しかし、傾聴だからといって「相手の話を聞いてあげよう」とか「明るく元気にさせてやろう」という気持ちでいては、上下の関係になってしまい、よい聴き手とは言えません。相手の存在をプラスに認めながら、相手の話を否定しないでありのままに受容することが大切です。
 
 講師から「あなたはこれまでの人生を100点満点と思っていますか?」という質問がありました。多くの方が「自分は100点満点ではないけれど、それなりに紆余曲折しながら生きてきた」という考えではないでしょうか。相手の方も同じで紆余曲折の人生を送られてきています。ご高齢の方で、悲観的な話をされている方に対しては、人生の分岐点において、その都度自分にできるベストな選択をしてきたと、「相手の存在をプラスに認める」ような受容が大切です。「ずいぶんご苦労されたんですね」「頑張ってこられたんですね」というようなお声がけもできるのではないでしょうか。
 
 高齢の方の話を傾聴的に聴くということは、その方への生き方の支援、最後までその人らしく生きることのお手伝いにもなり、話を熱心に聴くことで、ご高齢の方の自己肯定感や生きる自信にもつながるといいます。聴き方に気を付けることで少しでも相手の笑顔が増えると、聴いている側もうれしいですね。

 いきいきネットワークでは、今後も活動や普段の生活にいかせる学習会を開催予定です。 応援者だけでなく、一般組合員が参加できる企画は、あすーるポケットで広く募集をします。
 ぜひお気軽にご参加ください。
 

 

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