「コミュニケーション学習会」開催

 1111日(月)に、大宮ソニックシティで、コミュニケーション学習会「子育て中の親・子に寄り添う支援とは?」を開催しました。

 この学習会はいきいきネットワーク主催の拡大学習会として開催し、応援者25名・一般組合員15名に参加いただきました。一般組合員のみなさんには、担当理事よりいきいきネットワークの案内を行いました。

 

 講師には、NPO法人えじそんくらぶ代表、臨床心理士、薬剤師でもある高山恵子氏をお迎えし、発達障害の子どもと親を支援するための具体的な対応についてお話しいただきました。

 

 まず、ADHDASD(自閉症スペクトラム)LD(学習障害)のそれぞれの特性について、お話しいただきました。

 大切なのは、特性を理解し、具体的な指示を出すこと。曖昧な表現を避けることで親と子のストレスを軽減することができるそうです。

 

 発達障害の支援の中で子どもの「やる気スイッチ」を入れるためには、「ちょっと頑張ればできる課題」を行い、達成感と肯定的な言葉を与えるとよいというお話がありました。

 また、子どものゲームとの付き合い方についてお話いただき、ゲームは「ちょっと頑張るとできる課題(ゲーム)」をして「できたら盛大にほめてくれる」ため、どうやってもはまるように出来ているという言葉に納得しました。デジタル世代の子どもたちは避けて通れない部分もあり、ゲームとの付き合い方を改めて考えさせられるお話でした。

 

 

 後半では、「ちょこっとチャット」というグループワークを行いました。

 ランダムに作られた質問のカードとその答えの両方を自分で答え、順番に回していくというものでした。「話を評価しないで傾聴する」「パスできる」「質問しない」などのルールがあり、これだけのルールがこれほど話しやすい環境を作るとは思いもよらないことでした。

 これは、思春期を迎える子どもにも使えるコミュニケーション方法だそうで、話しやすい環境とはどういうものかを実体験することができたように思います。

 

 

 子育て中の親は、子どもの言動による周囲の評価にとても敏感だと思います。特に、子どもが思い通りにいかないほど、自分や子どもを責めてしまう。そんな子育て中の親子への支援に入ったときは、今回の学習会を思い出し「子どもも自分も責めなくてもいいのですよ」とエールを送りたいと思いました。

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