【オンライン企画】「子どもを守る防災講座」を開催

 226日(金)、講師にアウトドア防災ガイドのあんどうりすさんを迎え、【オンライン企画】「子どもを守る防災講座」を開催しました。 

「防災についての情報はたくさんあるので広く多くのことを知って、そこから深めてください」と、地震や豪雨に対する備えを中心に多くのポイントをお話くださいました。

 

 

 あんどうさんからの最初の質問は「調理中に震度6の地震があり、あなたは火のそばにいました。火は止めますか?」。丸暗記や丸か罰かで答えを覚えるのではなく、臨機応変に行動する方法を考えます。

 逆にあんどうさんが一番多く受ける質問は「防災バックに何を入れたらいいですか?」というもの。被災した時のグッズの準備も必要ですが、それだけでは何もできません。その前に家具の固定やハザードマップ等の情報収集などやるべきことはたくさんあります。防災=日常生活になるように、日頃から子どもの病気への備え、ブロック塀からは距離を取る、風速や雨量の情報に注意を向ける、いのちを守るための道具は持ち歩くことなども大切です。そして、災害時に必要なものは、何かあったときに初めて使うのではなく、日常的に使い慣れておく重要性を訴えます。

 

 また、災害時の母乳とミルクの話も小さなお子さんがいるご家庭には気になるところ。哺乳瓶が洗えない場合のコップ飲みや母乳を飲ませたいというお母さんの権利を周りが奪わないなどのアドバイスもありました。災害時にストレスで母乳が出なくなるということはよく聞きますが、実際に母乳は作られていても押し出すホルモンが出なくなってしまうそうです。そういった場合は授乳室など安心できる場所の提供により状況も変わってくることがわかっています。

 

 未だ新型コロナウイルス感染症の終息は見えませんが、原則として危険な場所にいるときは避難すること。東日本大震災で津波被害と命を守れなかった原因は3つのSSWICH 逃げるスイッチ、SAFE 安全な場所とルート、SAVE 避難後も命を守る)のどれかが欠けていたと考えらています。日頃から情報にアンテナを張り、どのタイミングでどこへ避難するのが良いのか(もしくはしないのか)を判断できるようにしておくことが一番の備えになります。

 チャットでの質疑応答も活発に行われ、できることから少しずつ始めるための学びが詰まった講座となりました。 

※この企画はパルシステム共済連たすけあい活動助成金を使用し開催しました。

 

TOP