「今だからこそ知って欲しい震災復興物語」を開催

 2月1日(土)ぱる★てらすで、パルシステムのおでん種などの練り製品メーカー、髙橋徳治商店(宮城県石巻市)より代表の髙橋英雄さんを迎え、東日本大震災からの復興と今後に向けた取り組みについてお話しいただきました。

 

 

 東日本大震災直後、大きな被害を受けた髙橋徳治商店は、100年を超える歴史を閉じるかどうかの選択に迫られたそうです。それでも全国の生協やボランティ方々の後押しもあり、2011年10月、1生産ラインから製造を再開しました。髙橋さんから「この地で必要とされる会社になる」との再生への決意とともに、約40年にわたって国産原料にこだわり、添加物を使用しない加工品を作り続けてきた思いが伝えられました。

 また髙橋徳治商店では、自社の復旧をすすめる一方で、震災によって不登校や引きこもりになった若者たちの就労を支援しようと、2018年3月、地元のNPOと協力して野菜や果物をカットする冷凍野菜工場を建設しました。工場の稼働から約2年が経ち、若者たちに笑顔が見られるようになるなど、少しずつ成果が表れているとのこと。食べるもの、食べることを通じて、こころの復興も願う髙橋さんの強いメッセージが感じられるお話でした。

 

 

 

 参加者の声

・いつもおいしくいただいている商品がどんな思いで作られているのか、心に響くお話だった。

・練り物を添加物なしで作るのがどんなに難しいことか知った。

・震災の経験は自分の想像以上にたいへんなこと。まだ心の傷を抱えている人はたくさんいることを実感した。

・表に出ないような具体的なお話を聞くことができてよかった。

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