「フレイル予防!いつまでもはつらつ前向きに サプリや薬の効能について」を開催

 10月29日(火)、ぱる★てらすで、フレイル予防講座を開催しました。
 フレイルとは加齢とともに筋力や心身の活力が低下した状態のこと。フレイルにならないためには40代、50代からしっかりと予防をすることが大切です。パルシステム埼玉では、医療生協さいたま生活協同組合との共催で定期的に学習会を開催し、地域にフレイル予防を呼びかけています。
 今回はサプメントや薬の効能について、医療生協さいたま浦和民主診療所より薬剤師の方を迎え、処方薬と市販薬の違い、サプリメントの上手な使い方についてお話しいただき、27人が参加しました。

処方薬と市販薬の違い
 医薬品には、医療用医薬品と市販薬と呼ばれる一般用医薬品の2つの種類があります。医療用医薬品は処方箋とも呼ばれ、患者の病状に合わせて医師や歯科医師の指示で処方されます。一般用医薬品は、薬剤師などのアドバイスをもとに薬局やドラッグストアなどで購入し、自分の判断で使用する薬です。基本的に効き目が穏やかで誰にでも使いやすいように工夫されており、鼻水やせきなどの症状から薬を選択できるようになっています。薬を安全にかつ効果的に使用するためにも、服用時には説明書を必ず読むことが大切です。

 医療用医薬品として長い間使用され、十分に安全が確認された薬の中には市販薬として販売されているものがあり、これらはスイッチOTC医薬品と言われています。ガスターやアレグラ、ロキソニンといった薬がそうで、テレビコマーシャルでもよく知られています。市販薬にはこのような強い効き目のものもあり、購入する時は薬剤師と相談して自分に合った薬を選びましょう。

 処方薬と市販薬で同じ名前で含有量や効き目が異なる薬があるのも要注意です。全般に市販薬は気軽に購入できるなど利便性が高い一方、重篤な副作用も報告されているため薬剤師の方々は、症状の改善が見られない場合は医療機関での受診をすすめるそうです。
 
 平均寿命が長くなり、いかに健康に生きられるかが問われる現代、「セルフメディケーション」が注目されています。セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任をもち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しており、予防の観点から適度な運動やバランスのとれた食事、継続した体調管理などをすすめ、健康寿命の延伸を目指します。セルフメディケーションを行うなかで、薬剤師をはじめ、医療従事者がそのお手伝いができるとのこと。「突然生じた症状の陰には重大な病気が潜んでいる可能性があります。医師から処方される薬との飲み合わせによる副作用も防ぐことができるので、おくすり手帳を活用して薬剤師に相談してください」と呼びかけました。

サプリメントの上手な使い方

 昨今の健康志向の高まりによってサプリメントの利用が広がっています。サプリメントは分類上は”食品”で、ふだんの食生活に不足しがちなビタミンやミネラルなどを手軽に摂取できるのが魅力ですが、間違った使い方をすると体調を崩すことも。特に医薬品との飲み合わせに気を付ける必要があるそうです。サプリメントはあくまでも食品であること、誇大広告にだまされないことのほか、少量から始め、効果を確認して必要性を見極めるセルフモニタリングなど、サプリメントを上手に利用するポイントが伝えられました。


講座の後は、医療生協さいたまのフレイルチェックサポーターの方の進行で、後出しじゃんけんゲームやぐーぱー入れ替えゲームなど、脳トレプログラムを行いました。間違えたり、失敗したり、参加者どうし共感が生まれ、会場は笑顔に包まれました。

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