平和を願い、伝える書籍の紹介

 

小学生向け

★(小学校低学年~)

「ひろしまのピカ」

小峰書店 丸木俊 1980年 1500円+税

第3回絵本にっぽん大賞・全米図書館協会ミルドレッド・L・バッチェルダー賞・ボストングローブホーンブック賞・ジェーン・アダムス賞受賞 第27回全国青少年読書感想文コンクール課題図書・全国学校図書館協議会よい絵本選定 世界14カ国語圏で翻訳出版 第30回赤い鳥文学賞特別賞

 

【あらすじ】

1945年86日、午前815分、ピカッというおそろしい光が、広島の空をつらぬきました。それは、人類はじめての原子爆弾でした。かぞえきれないほどのひとびとがしに、きずつきました。7さいのみいちゃんは、おかあさんに手をひかれながら、じごくのまちをにげまどいます。

「原爆の図」の丸木俊画伯が、丸木位里画伯の協力をえて、ここに「二度とくりかえしてはならない」というねがいをこめておくります。

 


★(小学校中学年~)

「ぼくは満員電車で原爆を浴びた 11歳の少年が生きぬいたヒロシマ」

小学館 語り:米澤鐡志 文:由井りょう子 2013年 950円+税 

 

【あらすじ】

広島は人が住んでいた街でした。大人も子どもも、男も女も、今私たちが生きているのと同じようにそれぞれの生活を送っていました。その街で原爆を爆発させれば、街が破壊され、子どもも含め無差別に大量の人たちが傷つき、殺されることは当然で、米国も十分にそのことを知っていました。(はじめにより)

 


★(小学校中学年~)

「平和のバトンをつないで 広島と長崎の二重被爆者 山口彊さんからの伝言」

WAVE出版 池田まき子 2014年 1300円+税 

 

【あらすじ】

1945年8月、広島と長崎に投下された原子爆弾を二度その身で体験した「二重被爆者」の山口彊さんは、90歳で語り部となり、国連で核兵器廃絶をうったえました。核のない平和な世界への祈りがこめられたバトンは、今、わたしたちに託されています。

 


★(小学校中学年~)

「ゲンバクとよばれた少年」

講談社 中村由一 2018年 1200円+税

 

【あらすじ】
小学校の先生やともだちから「ゲンバク」とよばれていじめられました。そして「ゲンバク」に加えて、もうひとつの差別も受けるようになりました。長崎に原爆が落とされ、なにが起こったのか?ふたつの差別は、どのようなものだったのか?いまからそのことを、お話ししたいと思います。(まえがきより)

 


★(小学校中学年~)

「子どもたちへ、今こそ伝える戦争 子どもの本の作家たち19人の真実」

講談社 2015年 1800円+税 

 

【あらすじ】

今の子どもたちに戦争を伝えるために、幼少期に戦争を体験した19人の子どもの本の作家たちが描き下ろしたアンソロジー。

 

長新太 和歌山静子 那須正幹 長野ヒデ子 おぼまこと 立原えりか 田島征三 山下明生 いわむらかずお 三木卓 間所ひさこ 今江祥智 杉浦範茂 那須田稔 井上洋介 森山京 かこさとし 岡野薫子 田畑精一

 


★(小学校高学年~)

「東京大空襲を忘れない」

講談社 瀧井宏臣 2015年 1200円+税

第1回児童文芸ノンフィクション文学賞、平成27年度社会保障審議会推薦児童福祉文化財

 

【あらすじ】

東京大空襲はなぜおこなわれたのか。そのとき、子どもたちはどんな体験をしたのか。戦争はなぜ起きてしまうのか。平和ってなんだろう…。この本で、みなさんといっしょに考えていきたいと思います。(はじめにより)

 


★(小学校高学年~)

「零戦パイロットからの遺言 原田要が空から見た戦争」

講談社 半田滋 2016年 1200円+税 

平成29年度社会保障審議会推薦児童福祉文化財

 

【あらすじ】

私は講演で「戦争が嫌い」とか、「戦争反対」といった言い方をしません。そんな生やさしい言葉では言い表せないので、いつも私はこう訴えています。「私は戦争を憎む」(第十章より)

 


 

中学生、高校生向け

★(中学生~)

「ある晴れた夏の朝」

偕成社 小手鞠るい 2018年 1400円+税 

2018年全国学校図書館協議会選定図書、ホワイト・レイブンズ(ミュンヘン国際児童図書館・児童図書目録)選定、第68回小学館児童出版文化賞受賞

 

【あらすじ】

出自のちがうアメリカの8人の高校生が、広島と長崎に落とされた原爆の是非について語り合う。日系アメリカ人のメイは、否定派の一人として演壇に立つことになった。アメリカ在住の著者が若い世代に問いかける、「戦争」の歴史と記憶。

「(原爆死没者慰霊碑にある)あやまちはくりかえしません」を言っているのは、私=日本人であり、あなた=アメリカ人であり、世界=人類でもある、ということ。ああ、この理解をどういうふうに説明すれば、肯定派のメンバーと会場の人々に、英語を母国語とする人たちに、わかってもらえるのだろう。(本文より)

 


★(中学生~)

「平和のバトン―ヒロシマの 高校生たちが 描いた86日の記憶」

くもん出版 弓狩匡純 2019年 1500円+税

66回 青少年読書感想文全国コンクール 課題図書(2020)

 

【あらすじ】

「このままでは原爆のことが忘れられてしまう」と、勇気を振りしぼって話しはじめた被爆体験証言者の記憶を、広島市立基町高校創造表現コースの生徒たちが1年をかけて油絵に描いて記録する、『次世代と描く原爆の絵』プロジェクト。証言者と密に接することで、平和な広島で今を生きる高校生たちが戦争や原爆を見つめなおしていくさまを綿密に取材して描いた、平和について考えるノンフィクション。

 


★(中学生~)

「もしも魔法が使えたら-戦争孤児11人の記憶」

講談社 星野光世 2017年 1600円+税

 

【あらすじ】

もしも魔法が使えたら、お母さん、あなたに会いたい!あなたは、今どこにいますか?

 83歳の主婦が描く11人の戦争孤児の体験。

 


★(中学生~)

「ぼくが見た太平洋戦争」

PHP研究所 宗田理 2014年 1150円+税 

 

【あらすじ】

上陸してくる敵の戦車に、武器も持たず、訓練も受けていない中学生は、「タコツボ特攻作戦と吹き矢で戦え!」だって。そんなことを優秀なはずの陸軍参謀が考えたんだね。吹き矢の訓練は、本当にやらされた。(第5章より)

 


★(中高生~)

「君たちには話そう かくされた戦争の歴史」

くもん出版 いしいゆみ 2015年 1400円+税 

 

【あらすじ】

君たちには知っておいてほしい。あのようなことを、くりかえさないためにも…

太平洋戦争が始まる四年前に川崎市につくられ、戦争が終わる直前には長野県の伊那谷に移転したという、陸軍の秘密の研究所。「大人には話したくない」と言っていた彼らが、「君たちには話そう」と口を開き、高校生に向かってぽつりぽつりと語りはじめました。

 


 

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