「シャンティ国際ボランティア会 アフガニスタン現地報告会」を開催

 12月2日(月)ぱる★てらすで、「シャンティ国際ボランティア会 アフガニスタン現地報告会」を開催しました。

 

 シャンティ国際ボランティア会のアフガニスタンカブール事務所代表ワヒド・アハマッド・ザマニ氏からアフガニスタンの内情などを伺いました。アフガニスタンは34州約3,000万人の人々が暮らし、70%が33歳以下の若い国です。2019年独立100周年のお祝いをしました。多民族国家のため言語は多様ですが、主にパシュトゥー語とダリ語が公用語として用いられています。パルシステムでも支援している「絵本を贈る運動」に使う日本の絵本はこのパシュトゥー語やダリ語に訳されています。天災や紛争により、国内の治安は安定しておらず子どもたちの教育、学習にも支障が出ていることも伝えられました。子どもたちの教育は大事です。また教育ができなければ言語も失われます。ささやかですが「絵本を贈る運動」を通じて、アフガニスタンの皆さまに少しでも笑顔と希望をお届けできたらとおはなしを伺いながら改めて思いました。2014年に大統領選挙が行われ新大統領が選ばれましたが、落選した元大統領が敗北を認めないので現在は二人で執政しているということには驚きました。

 

 
 メンバーからペシャワール会の中村さんのことについて話が出ました。アフガニスタンではとても感謝しているとうかがい中村さんの偉大さを改めて思いました。

 ワヒド・アハマッド・ザマニ氏のあたたかいお人柄がうかがえる語り口で、あっという間の2時間でした。新聞やテレビ報道だけではわからないことを教えていただく貴重な機会をありがとうございました。

 アフガニスタンから海外へ渡航するにはご招待という手段しかなく、ビザも必要です。取得にも時間がかかります。今回、広く組合員にお知らせできなかったことは心残りです。どの国であれ、お互いに自由に行き来できる平和な日が一日も早く来ることを願っています。

 

追記:この原稿を書き始めたときペシャワール会の中村哲医師が銃撃されたというニュースが入ってきました。その後亡くなられたと聞きました。両国のみならず世界の大きな支えを失い非常に残念に思います。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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