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農業・食育委員会だより

2018年11月12日 「枝元なほみさんと考える日本の食卓」を開催

 10月30日(火)ぱる★てらすで、農業・食育委員会は「枝元なほみさんと考える日本の食卓」を開催しました。

 一般社団法人 チームむかご 枝元なほみさんを迎え、今年4月に廃止された種子法から家庭の食卓を考え、日本農業の未来像についてお話いただきました。


 「人と人が会って、同じ時間を共にすることって素晴らしいこと。1人でいるより皆で会う、包摂する社会になれたらいいな」。枝元さんの講演が始まりました。
 コメの種子を作ることは膨大な歳月と労力が必要で、費用がかかります。今までは国が都道府県に予算を投じ、生産量を安定化していました。しかし今年4月から廃止された種子法により 種子の価格が値上がりし、品種の多様性が失われると懸念されます。
 現在日本では、気候風土に合わせたコメが約300品種あるそうです。これを民間企業に任せると4年の歳月が必要なうえ、種をつくる農家は儲からず、 コメの生産を諦めてしまう農家が増えてしまいます。また、民間に開放すると利益を優先するので儲かる種に特化し品種は減っていき、 種は値上がりし農家はそれを買うことしかできなくなります。さらに種と一緒に農薬の購入も求められ、作り方も指定されるようなことは問題ですね。 やはり国の役目とし、公的な支えを充実させることが不可欠だと思います。


 「安心できる食を守るためにも、法制度を見直したいものです。このような中、埼玉県は条例を制定し、県の公的機関が種子法廃止前と同じように種子の生産・供給が可能な体制を 続けられるようにしています。 埼玉県はエライ!!」枝元さんから満面の笑みがこぼれます。

 遺伝子組換えにもふれ、遺伝子組換えとはどのようなことが施されているのか説明し、「遺伝子組み換え作物の承認数が多い日本では、種子法が廃止されたことでコメにも遺伝子組換え品がでてくるかもしれません」。


 料理研究家でもある枝元さんから菜切包丁でざく切りにした白菜漬けを教わりました。白菜についていた乳酸菌によって発酵する漬物を食べると、乳酸菌がたっぷり摂れて腸内環境のバランスが整えられるのだそうです。
 その後調理室に移り、食育サポーターのみなさんが枝元さんのレシピをもとに作った「舞茸とカボチャの天むす」「塩もみ野菜」をいただきながら、交流を楽しみました。



 企画終了の前に参加者から講演の感謝が伝えられ、枝元さんから「これからもおいしく食しながら暮らし、食を通し生産者や消費者、 行政といった全ての立場の人々とともに問題を共有し、社会につながっていければと思っています」。


 多くの方にご参加いただいた今回の企画。「食べ物について考えを変えていく良い機会になりました」。「法律や農業、国際的なことなど 文章では難しいことをやさしく、おもしろく話してくださったので、少し興味をもっていこうと思えるようになりました」。など感想が寄せられ、充実したひと時を 過ごせた参加者の笑顔で会場は溢れました。