「パーム油のはなし ~パーム油ってなぁに?~」を開催
2024.10.22
10月7日(月)、ぱる★てらすにてパルシステム連合会 茂木さんをお迎えして「パーム油のはなし ~パーム油ってなぁに?~」を開催しました。
パーム油はアブラヤシという植物から採れる植物油です。赤道直下諸国(インドネシア・マレーシアなど)で生産され、世界で最も生産されている植物油です。無味無臭で固体としても液体としても利用が可能で、固形のパーム油は口どけをなめらかにするためチョコレートやアイスに、液体のパーム油は揚げ油などに使われています。パーム油は一般的に植物油、ショートニングと表記されています。
生産効率や利便性の高いパーム油は、世界で最も多く消費されるようになった一方、生産にともなう環境問題、人権問題があります。生産により発生している問題を解決するためには、環境や地域社会、人権に配慮した持続可能なパーム油の生産を普及させることが重要です。
2004年に非営利組織RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)を設立し、パーム油の持続可能な生産と利用を目指し活動しています。RSPO認証制度があり、認証を受けたパーム油は認証パーム油として扱うことができ、商品にも認証済みを示すマークをつけることができて、他のパーム油と区別することができます。
パルシステム連合会は、持続可能なパーム油への切替えのため、2019年にダーボングループのテケンダマ社と産直提携しました。テケンダマ社はRSPOとレインフォレスト・アライアンスによって、持続可能なパーム油の認証を受けた有機パーム油会社です。
『国産小麦のもっちり食パン』『産直小麦のミルク焼きドーナツ』『地球の未来にまじめなボディソープ』などは、テケンダマ社のパーム油を使ったパルシステムの商品です。
パーム油は私たちの暮らしの至るところで使われています。どのように生産されているのか、どのように使われているのか、持続可能なパーム油の存在や意味を知ることの大切さなどを学ぶ良い機会になりました。
【当日の質疑応答(一部)】
●アブラヤシはどれくらいで大きくなるのか。
→ アブラヤシはまず種を苗床で1年以上育て、苗の高さが1メートルを越えるくらいになってから植え付けします。一般的には1ヘクタールあたり40本ほどのアブラヤシを植え、果房を収穫できるようになるのは3年後です。
●テケンダマ社の農園は開拓して作ったのか。もともとどうだったのか。
→ 森林破壊ゼロを掲げ、新たに森林を切り崩さず農地の転用で栽培しています。
●ヒマワリ油の主な作付け地域
→ ロシア、ウクライナ