「ご存知ですか?グリーフケア」学習会を開催
2月5日(水)、ぱる★てらすで、戸田中央総合病院の看護カウンセリング室、広瀬寛子先生を講師に迎え、(死別による)悲嘆からの回復について、さまざまな視点からお話しいただきました。
回復というのは「recovery(元に戻る)」ではなく、「adaptation(いない現実への適応)」ということ。故人との思い出を忘れるのではなく、大事にするということも有用であり、例えば「故人の思い出の品」を目の前にして、そのことについて語るとか、「故人への手紙」を書いて読んでみるなどの方法を、実際の遺族会での活動では取り入れ、好評とのこと。忘れたり、押し殺すのではなく、向き合い、涙する、吐き出すことで次のステップに進める。光のある講義で、数名の受講生から「怖かったが安心した」という記述がありました。
別れを実際経験した方々からは、もっと聴きたかった、自分も話したかったし他の方の話も聴きたかったなど、このグリーフケア(※)自体が求められているのだと痛感しました。
※グリーフケア…死別ケアや遺族ケアともいわれる。喪失を経験した人への援助であり、グリーフワーク(回復へのプロセス)が、自然に進むようにサポートすること。(広瀬寛子『悲嘆とグリーフケア』、医学書院、2011、p.45.)