「難民と日本の貧困問題」を開催

2024.7.17

 7月1日ぱる★てらすにて「難民と日本の貧困問題」を開催しました。

 講師は反貧困ネットワーク事務局長で、難民の支援にも積極的に取り組んでいる瀬戸大作さん。グループ別トークで日常生活の現状を話していただくため、若い難民の方4名と反貧困ネットワークスタッフの方に来ていただきました。

 日本では難民申請して認定されるのは2%と非常に少数です。このため迫害や貧困等により命の危険があって故国に帰れない多くの人が、入管施設への収容や強制送還に怯えながら暮らしています。昨年の法律改正により申請が3回目以上になると強制送還の対象とされ、当事者への圧力が強まり不安も増大しています。
 仮放免といわれる立場は、就労禁止、保険医療や福祉など公的支援を受ける権利もありません。「生きるな」ということなのでしょうか?日本で生まれ育った難民の子供たちは、在留資格を与えられなければ同様です。300人くらいいると言われる彼らは、帰れと言われても日本以外の社会を知らないのにです。
 生活が大変でもアルバイトもできません。学校に通いながら、サッカーで体を動かしたりしているとのこと。若い彼らが将来を描くことができないのはどんなにつらいだろうと感じました。


 このイベントでは、国籍や宗教、生活習慣が違うことで排除しない、若者の可能性を潰すことのない社会であってほしい。難民のことだからと他人事にしないために交流をしていくことの大切さを共有することができました。
 アンケートでは、個人的な交流が大切なので実践したい。市民社会を変える必要があると感じ市政に関わりたい。パルシステムの注文書を使ってポイントで支援ができないかとのご意見やもう少し現状を学びたいなど、このテーマをまた取り上げてほしいというご要望も寄せられています。
 グループに分けての少人数でのおしゃべりの時間も足りませんでした。また交流の機会を作って行きたいと考えております。


参加された皆さま、ありがとうございました。

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