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2018年11月19日 「宮城県南三陸被災地視察ツアー」を開催しました
 パルシステム埼玉は、11月3日(土)~4日(日)、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町への被災地視察ツアーを開催し、組合員とパルシステム埼玉の役職員25名が参加しました。

11月3日(土)
 東北新幹線で大宮を出発し、仙台駅で降車。そこからバスで南三陸町まで移動しました。
 はじめに、津波によって74名の児童と10名の教職員が犠牲になった大川小学校を訪問しました。小学校では、娘さんを津波で亡くし、遺族として語り伝える活動を行なっている「大川伝承の会」(※1)の鈴木さんからお話を聞きました。当時の辛いお話に、涙する参加者の姿も見られました。
      



 続いて、平成28年にオープンした南三陸町戸倉地区にある体験学習施設「南三陸・海のビジターセンター」で、阿部民子さんが手作り紙芝居を使って、南三陸町の戸倉の牡蠣がASC認証(環境に配慮した漁場の認定)を取得したことや、震災後の養殖再開への並々ならぬ取り組みについての説明と「たみこの海パック」商品を紹介しました。「たみこの海パック」は、宮城県南三陸産のわかめや昆布をパック詰めしたもので、パルシステム埼玉の独自商品としても取り扱っています。


津波で壊滅的な被害を受けた漁師町を復活させたいと
水産加工品店を営む阿部民子さん



 次に菅原水産に移動し、菅原さんから牡蠣の剥き方の説明と牡蠣オーナーへの呼び掛けがありました。   





 その後、被災した旧戸倉中学校(現在は戸倉公民館) を訪問し、語り部として活動する後藤一磨さんにお話をうかがいました。後藤さんご自身も、震災で家屋など一切のものを失い、語り部として活動されています。
 戸倉中学校は海抜20Mほどの高台にあるにもかかわらず、1階が水没し、中学校から子どもたちを避難させたときの緊迫した状況や、戸倉小学校では、高台に位置する神社に児童を避難させるなど、当時の様子が伝えられました。 避難できた当時の状況について後藤さんは、地域のコミュニティの力と日頃の避難訓練の積み重ねがあってこそと語りました。


後藤一磨さん


11月4日(日)
 「歌津復興交流センター(元伊里前保育所)」を訪問し、歌津地区復興支援の会「一燈」代表の小野寺寛さんの震災当時のお話を聞き、ビデオを見た後、地元のお 母さんたちと交流を図りました。お母さん達が心をこめて作った草履やブローチなどを販売しており、復興の役に立てればと購入する参加者の姿がありました。





 続いて、昨年3月に移転した「さんさん商店街」を見学し、旧防災庁舎で慰霊を行なった後、 高齢者生活支援施設「結の里」を訪問しました。この施設は町の中心部にあり、高齢者福祉とコミュニティづくりの拠点となることが期待されています。


さんさん商店街

旧防災対策庁舎

高齢者生活支援施設「結の里」

「農漁家レストラン 松野や」のおかみの松野三枝子さんから、震災当時の状況とこれまでの道のり、これからの暮らしへの思いをお聞きしました。


農魚家レストラン 松野や」のおかみ
松野三枝子さん

 参加者からは、「7年半も経っているのに復興はまだまだということ。防波堤の意味、疑問 を持ちながらもたくましく生きる人達、自分がいつ被災者になるかわからないですが、できる限りの備え、心構えを忘れずに生きていきます」、「組合員にはぜひこのようなツアー に参加してほしい」「震災があった事で海が浄化されて、これまで以上に海や山を大切にされ、循環型未来への取り組みをされていることに感動します」などの多くの感想が寄せられました。 パルシステム埼玉は、引き続き次年度も被災地視察ツアーを実施する予定です。