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2018年5月11日 「東海村とフクシマから学ぶ」を開催
 5月7日(月)、ぱる★てらすで、茨城県東海村の村上達也元村長をお迎えし、日本の原子力政策とそれに依存する自治体の実態についてお話いただきました。


 原子力発祥地と言われ、日本原子力発電の東海第2原発(停止中)が立地する東海村で4期16年村長を務めた村上さんは、1999年のJCO臨界事故と2011年の東日本大震災の経験を機に、原発のある自治体の首長でありながら脱原発に転じ、2013年の引退後も原子力撤廃を訴え続けています。

 東海第2原発は、東日本大震災の際、津波に襲われました。防潮壁の高さと津波の高さの違いがわずか70㎝、しかも防潮壁のかさ上げ工事が完了したのは津波の2日前だったとのこと。深刻な事態にならなかったのは偶然が重なっただけで、実態としてはメルトダウンの一歩手前だったというお話は衝撃的でした。
 「原発は自治体にとって麻薬であり、次々に建てていかないと持続できなくなります。膨大なお金が入ってくるので、産業を興す気力もなくなり、努力もしなくなるのです」。結果として原発が立地する敦賀市、柏崎市などは自前の産業が衰退してシャッター街となり、東海村は今原発の廃棄物の山となっているといいます。原発に依存したまちは原発から脱却しなくてはならないという村上さんの言葉は、とても現実的で重く感じました。  


 また、世界は再生エネルギーへの開発・投資の波にあり、日本は完全に出遅れるばかりか逆戻りしていると話し、脱原発を宣言したドイツや、インド、中国の再生可能エネルギー発電の進捗と比較しながら原発を推進する国のエネルギー政策にも言及しました。  
 現在、停止中の東海第2原発の再稼動に向け、福島原発事故をきっかけに巨額の安全投資が必要になった原発を今後も使い続けるかどうかの審査がすすめられています。平和で安心できる世の中のために、私たち一人ひとりが何をしていけるのか。話の規模が大きく悲観的になってしまいがちですが、絶望せず目をそらさずに向き合っていくことがまずは第一歩だと思いました。  
 貴重なお話をしてくださった村上さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。


 次回開催予定 5月18日(金) 会場:特定非営利活動法人シャプラニール東京事務所
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