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2018年9月28日JAふくおか八女 公開確認会
 2018年9月21日(金)~22日(土)、パルシステム埼玉はみかんの産地、JAふくおか八女で公開確認会を開催しました。監査人、一般参加の組合員、生産者、会員生協の役職員など90名が参加しました。
 公開確認会では、監査人5名をはじめ、JAふくおか八女の栽培に関する取り組みを確認し、今回の対象品目である『みかん』の園地などを視察しました。

『公開確認会とは』
 「自分の口に入るものはまず自分の目で確かめよう」との組合員の声で1999年に始まった公開確認会は、消費者である組合員が産地を訪れ、農産物の生産方法や安全性への取り組みを確認するパルシステム独自のしくみです。
 公開確認会を通して、生産者の努力を知り、消費者と深く理解し合い、課題を共有し、更なる安全性への向上を目指すきっかけとなっています。

『JAふくおか八女』
JAふくおか八女は、福岡県南部に位置し、八女市、筑後市、広川市の2市1町で構成されています。温和な気候、・風土に優れた自然環境の中、さまざまな農産物を生産しています。
パルシステムにも、みかんやぶどう、なし、お茶など多くの青果が供給されています。

【1日目】
開会に先立ち、パルシステム埼玉田原理事長より挨拶がありました。続いて、受入産地を代表して、JAふくおか八女 代表理事組合長の鵜木様と、来賓の福岡県八女普及指導センター長の藤木様より挨拶いただきました。

鵜木様から、みかんやたくさんの農産物をパルシステムに取り扱われていることに感謝の言葉をいただきました。また、近年多く発生している自然災害に遭われた方々へのお見舞いと支援について述べられ、地球温暖化による、みかん栽培についての影響などお話されました。


「埼玉で初めての遠方の産地での公開確認会です。
皆さんのご協力に感謝いたします」

鵜木様「今年はみかんがおいしく仕上がっています。
ぜひ、今回の公開確認会で食べていただき、
埼玉の組合員の皆さんに伝えてもらえればと思います」

【産地プレゼンテーション】
今回の公開確認会で監査人を務めるの紹介後、産地プレゼンテーション行いました。JAふくおか八女 かんきつ部会の職員の方から、産地の取り組みをパワーポイントを使用してわかりやすく説明されました。

監査人たちも真剣に聞き入ります。
JAふくおか八女 総合販売部 部長 樋口さんより
・JAふくおか八女の産地概要を説明
・高齢化に伴い、生産量は減少傾向にあるが、後継者は育っているとのこと

JAふくおか八女 販売企画課 課長 下川さんより
・パルシステムへの供給品目や供給高の推移について
・JAふくおか八女 東京営業所の設置について
 「生産者・生産地」と「消費者・消費地」との相互の『生の声』をつなぐパイプ役となっている
・JAふくおか八女では農業者の所得増大や農業生産の拡大を目指し、さまざまな取り組みを行なっている

JAふくおか八女 園芸指導課 係長 椿原(つばはら)さんより
・かんきつ部会の概要や、栽培関係に関する説明
・エコ・みかんを栽培する上で、カメムシや鳥獣被害は深刻。また、それに伴う対策を紹介
・みかん栽培の1年を紹介し、「1年を通して収穫が一番楽しい」と椿原さん
・JAふくおか八女の各園地の紹介
・米国での販売について報告

プレゼンテーション後の質疑応答では、活発な意見交換が交わされました。
1日目の最後は、帳票類を監査人が閲覧し、環境保全の取り組みや、農薬の使用基準が守られて使用されているかなど確認しました。また、かんきつ部会の職員の方から直接説明を受ける姿も見られました。

【2日目】
2日目はみかん園地や選果場を訪れ、現地で生産者、かんきつ部会の皆さんから説明を受けながら視察しました。

『エコ・みかん園地』
エコチャレンジに取り組んでいる、みかんの生産者 松崎さんより説明を受けました。

『JAふくおか八女 北山選果場』
人の手や目、そして機械での厳しい検査を受けた高品質のみかんが出荷されます。

『八女中央大茶園』
ゆるやかな傾斜の丘陵地に広がる大茶園(約70ha)。はるか一面に広がる茶畑は、八女茶の一大生産地です。

『就農支援センター』
ここでは、新規就農者の育成のため、農業研修施設「就農支援センター」を運営しています。

視察後、JAふくおか八女立野選果場会場にて、2日間を通した質疑応答を行いました。
続いて監査人たちによる所見の発表と、受入産地を代表してJAふくおか八女 営農販売常務の北島様より公開確認会の産地受け止めを報告されました。

【監査人所見】

監査人の5名から、それぞれが感じたことなど
JAふくおか八女の皆さんに伝えられました。

・パルシステム埼玉組合員 監査人より
「毎年、手が黄色くなるほどみかんが好きなので、良い経験になりました。今回携わっていただいた多くの方々に感謝したいです」
「実際にみかん園地を視察し、除草作業の苦労を理解しました。科学的裏づけをもって、エコチャレンジでも隣接地との距離基準を設け、隣接地における除草剤の使用を認めても良いのではないかと感じました」
「かんきつ部会 部会長宅及び北山選果場における油脂類の保管場所は、より安全かつ衛生的な場所で管理されることを望みます。また、JA八女とパルシステム埼玉は、お茶を通じての交流を行なっていますが、公開確認会の資料に、その旨を記載してほしかった。あわせて、今後はかんきつ農産物での交流も検討してほしいです」

・パルシステム生産者・消費者協議会 消費者幹事の鳥居さんより
「かんきつ部会の中で、エコチャレンジに取り組む生産者は、部会長一人だけ。これだけの組織があるので、ぜひ数軒に限定してでも、生協がどういうものか、理解を広める取り組みを行ってほしい。また、青年部の若手生産者には、東京に行ってもらいたい。そこで、今のニーズ等が見えてくるので、ぜひ、その2つはお願いしたい」

・パルシステム連合会産直部 部長の江川さんより
「物流業界におけるドライバー不足が深刻な中、JA八女のリーダーシップで、九州におけるパルシステムの産直産地の物流連携を検討してほしいです。また、今後の交流事業について、JA職員だけでなく生産者の参加の機会を。あわせて、若手生産者を中心にパルシステムを研究するグループを作ってほしいです。今回の公開確認会をひとつのきっかけとして、より一層、産直産地の関係を深く築ければと思います」

【産地受け止め】
JAふくおか八女 営農販売常務の北島様より
「今回の公開確認会でパルシステムの産直事業の理念・目的など再確認することができました。それぞれの組織が役割をしっかりと持ってやっていかなければならないと感じており、監査人の意見をしっかりと受け止め、改善できるところはしっかり対応していきたいです。今回非常にうれしかったのは、皆さんの生の声を生産者と我々JA職員が聞けたことです。また、直接産地を見ていただき、八女の農業のすばらしさと大変さを感じてもらえたと思います。ぜひ、組合員の皆さんに八女の農業を伝えてもらい、意見を我々にフィードバックしていただきたいです。消費者ニーズをいかに早くとらえ、時代の変化に対応していく…そんなJAふくおか八女でなければならないと考えています」

産直事業への強い思いをお話いただきました。

最後に、パルシステム埼玉横山専務理事より閉会の挨拶があり、JAふくおか八女をはじめ、今回の公開確認会に協力いただいた関係者に感謝の言葉を述べ、終了しました。

公開確認会は、消費者が一方的に生産者を視察するのではなく、産地と組合員、パルシステム埼玉が互いの信頼関係を築き、発展的なつながりとなる大切な取り組みです。今後もパルシステム埼玉では、安全・安心な農産物をお届けできるよう、公開確認会の取り組みを続けてまいります。