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2018年8月6日 産直講座「豚肉学習会」ポークランドグループ編を開催
 7月26日(木)、与野本町コミュニティセンターで、産直講座「豚肉学習会」ポークランドグループ編を開催しました。  

  講師に秋田県のポークランドグループより代表の豊下勝彦さんと、パルシステムの畜産子会社(株)パル・ミートの望月健太さん、JA全農ミートフーズ(株)の夛田一樹さんを迎えました。


 まず、夛田さんより豚肉の生産と流通など、JA全農ミートフーズが担う役割について説明があり、生産者とJA全農ミートフーズ(株)、(株)パル・ミート、パルシステムそれぞれの連携があって、安心でおいしい豚肉が私たちのもとに届くことがわかりました。
 続いて望月さんは、(株)パル・ミートの概要と、現在10ヶ所あるパルシステムの豚肉の産直産地の、できるだけ薬に頼らない飼育や飼料の内容を明らかにするなど、全般的な取り組みを伝えました。


JA全農ミートフーズ(株)  夛田さん


(株)パル・ミート 望月さん

 十和田湖にほど近い秋田県小坂町にあるポークランドグループは、パルシステムの豚肉の産直産地で、国産のお米(飼料米)を飼料に混ぜて育てた「日本のこめ豚」でもおなじみです。代表の豊下さんには、映像を交えてお話いただきました。

SPF豚とBMW技術
 ポークランドグループでは、豚にとってリスクの大きい5つの病原菌を持たない「SPF豚」を導入しています。同時に、バクテリアを使ってふん尿を処理し、汚水を浄化、ミネラルに富んだ生活活性水に変える「BMW(バクテリア・ミネラル・ウォーター)技術」で養豚公害を大幅に削減し、健康な豚の飼育を実践しています。こうした豚の体外から働きかけるSPF技術と体内から働きかけるBMW技術で豚たちは健康になり、病気にかかりにくいのだそうです。
 「アニマルウエルフェア(動物福祉)」の取り組みから豚舎には、ふん尿やおがくず、もみ殻を発酵させた完熟堆肥を敷き詰めた「バイオベッド」を取り入れ、この広いバイオベッドの上で豚たちは自由に動き回り、のびのびと育っています。「豚が幸せにくらせる環境を」という考えが、結果として抗生物質などの薬剤にできるだけ頼らない豚を育てることができると豊下さんは話します。

日本のこめ豚  
 日本の畜産は輸入飼料に長く依存し続けてきた現状があります。ポークランドグループとパルシステムは、飼料の自給率向上と休耕田となった田んぼをよみがえらせようと、2007年、飼料米を飼料に配合する『日本のこめ豚』の取り組みを開始。現在豚たちは、出荷前の2ヵ月間、国産のお米を30%配合した飼料で育ちます。2011年の震災では飼料不足が起き、試験的に利用していた飼料用の米でかろうじて乗り切ることができたとのこと。当時を振り返り豊下さんは輸入する飼料の危うさを実感したそうです。  
 日本のこめ豚の利用が増えれば、飼料米を生産する田んぼが拡大し、地域農業の活性化にも貢献します。また、自社農場でできた完熟堆肥や生活活性水が土や農作物に還元されることで資源が循環します。「自分たちが食べたい豚肉を作る。それは、豚を健康に育てること。つながる農業で”食”の未来を守り続けたい」。持続可能な日本型畜産の確立をめざす豊下さんの熱意のこもったお話に参加者の深くうなずく様子が見られました。


ポークランドグループ 豊下代表


 講義後は、豊下さん、望月さん、夛田さんを囲んで食育サポーターが調理した『日本のこめ豚』を堪能しました。豊下さんへの質問も飛び交い、直接生産現場のお話を聞く良い機会となりました。


「こうして組合員の方たちと話す機会は
なかなかないのでうれしいですね」
「これからもがんばっておいしい豚肉を届けます」

お米を食べて育った豚肉は、柔らかい肉質で
あまくさっぱりとした脂身が特徴です。
参加者からは「臭みがないですね」
「冷めてもおいしいです」との感想が