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2017年10月11日 子育て世代へ「わが子を放射能から守る知恵」を開催
 10月5日(木)、農業・食育委員会は、ぱる★てらすにて、境野米子さんを講師に迎え「子育て世代へ『わが子を放射能から守る知恵』」を開催しました。

境野さんは福島県に暮らす薬剤師であり、料理研究家です。自然に囲まれた築約200年の古民家で、自然の恵みに感謝しながら生活をしていらっしゃいます。しかし2011年の福島第一原発の事故を受けて生活は一転。放射能汚染は表面積が大きいものほど大きく、茅葺き屋根のご自宅は汚染の塊になってしまいました。「土は触るな、田畑は耕すな」と言われ絶望の淵に立たされたそうですが、全て除染を行い現在も同じおうちに住んでいらっしゃいます。


ユーモアを交えながらの講演

 講座では、現在のご自宅の写真を拝見しながら、水や畑の作物などの測定値を交えて放射能についてお話いただきました。 放射能は特に妊婦さんから小学生くらいまでの子どもに大きな影響があると言われています。福島では、事故後3年は干し柿が作れず、昨年まで山菜の採取は禁止、そして学校給食は出荷の段階から含めて3回も放射能検査を行ってから調理されていることなど、現在も収束していない福島の状況を伺いました。また食品の汚染がないことが科学的に証明されても、心の問題で食べられない方もいらっしゃることからも事故は今も大きな影響を及ぼしています。

「みなさんの地域は除染されていますか?放射能検査をされていますか?放射能が検出されていない食材を選んでいますか?」と境野さんは参加者に問いかけます。

 煮ても焼いてもなくならない放射能。軽減するためのひと工夫を教えていただきました。

<家庭でできる対策>
・放射性物質は水に溶けやすいので、下ゆでし、冷水にさらす
・現在は土に多くの放射性物質が蓄積されているので、土を洗い流し、野菜は皮をむく
・2~3%の酢に15分ほど漬けてから調理する
・チーズやソーセージ、ワインなど加工された商品を選ぶ

また、免疫力を高める生活や排出しやすい体作りの重要性もお話いただきました。

  後半には、境野さんの著書「子どもを放射能から守るレシピ77」からひよこ豆のスープ、かぼちゃ粥、切干大根のコーン炒め、ラタトゥイユを食育サポーターの杉山真希さん、渡辺正子さんに作ってもらい、試食をしました。




質問にも1つ1つ丁寧に答えてくださいました

放射能は目に見えず、臭いもなく、漠然とした不安をもっている方も多く参加されていた今回の講座。ちょっとした食品の選び方、調理の工夫で放射性物質は減らし、安心して食べることができます。これからを生きる子ども達のためにも我々大人が正しい知識をもって生活してくことが大切だと感じました。