心にもおやつを

2018年6月1日モロッコ旅ノートⅣ マラケシュ
 都会、緑豊かな小麦畑、青い街、古い都、生い茂る杉林、砂漠、城塞いろんな表情を見せてくれたモロッコの旅。最終地はマラケシュです。フェズに続いて2番目に古い街で背の高いナツメヤシが印象的。赤茶色の建物が多く、赤い街と呼ばれています。
 まずはマラケシュのランドマークと言われるクトゥピアの塔を目指しました。77mの美しいミナレット(塔)はムーア様式の傑作で、この建物が街のどこからも見えるように、それ以上高い建物は建ててはいけない、との決まりがメディナ(旧市街)にはあるそうです。メディナの中心部は昔公開処刑場だったジャマ・エル・フナ広場。いろんな大道芸人、サル使い、蛇使い、ダンサーに観光客でごった返しています。夜は屋台も出て365日真夜中まで人でいっぱいとか。


クトゥピアの塔

昼間のジャマ・エル・フナ広場

 この広場から無数のスーク(市場)が延びています。あらゆるものが揃うと言われ、規模も大きく、迷ったら出られない気がするのは フェズのスークと同じ。迷子になりたくない柊は入り口に近いドライフルーツの店で 乾燥ナツメヤシを買いました。塩の店、スパイスの店など覗いてみたいお店がたくさん。バブーシュの店、カーテンのタッセル専門の店もあり、一日いても飽きることはなさそうです。


カラフルなスパイス類

塩はこんな風に売られています

 フナ広場の喧騒を離れて向かった先はバヒア宮殿。19世紀後半に、当時の大宰相の 私邸として建てられたもので、細かい彫刻やカラフルなアトラス杉の天井の模様が目を惹きます。ムーア式の庭園も素敵。メディナを抜けるとちょっと違った雰意気の街に出ました。マジョレル庭園付近は、フレグランスのお店やカフェが並び、まるでパリのよう。世界各地の植物が生い茂るマジョレル庭園は、フランスの画家ジャック・マジョレルが1919年に移住してきて手がけたもの。マジョレルブルーと称される青い建物が特徴で、彼の死後は、イブ・サンローランが買い取って修復したそうです。


バヒア宮殿

バヒア宮殿の中庭


バヒア宮殿の美しい天井

マジョレル庭園は緑で溢れています

 モロッコの北半分を、楕円をたどるように巡った旅はどの街でも魅了されました。スークなどで人々のエネルギーに圧倒されたり、人懐っこさに心が和らいだり。出発前の「毎日タジンで大丈夫?」の懸念も豊かな食材と香辛料で、すっかりファンになりました。 20時間以上の長旅は大変だったけれど、どこでもドアがあるとしたら、フナ広場の カフェでミントティーかレモネードを 頼んだリ、スークを冷やかしたりしたい、と旅から半年以上経ってもそう思います。