心にもおやつを

2017年6月1日美しくて賢い木
 エルダー(西洋ニワトコ)の木が今年はたくさん花をつけました。「ハンカチの木」というのは実際にあるけれど、花をつけたエルダーはまるで「レースの木」。アイルランド の伝説では、エルダーの香りは人間を妖精の国に連れ去ると言われるそうで、この伝説といい、エレガントな女性のような優美な佇まいといい、なんとも魅力的な植物といえます。
     

姿の良いエルダーの木  

エルダーの花一房分

  でもこの木のいいところは見かけだけではありません。どのような場所でも育って、日の当たらないところでも花や実をたわわにつける力強さと、すべての部位に薬としての効用を持つという賢さも持っているのです。ヨーロッパで「貧乏人の薬箱」と呼ばれて重宝されている理由はここにあります。エルダーの花をシロップに漬けておき、それを濾したものがエルダーフラワーコーディアルとかエルダーフラワーシャンペンとして売られているけれど、発泡性があるためにシャンペンと名づけられたものの実際にはアルコール分はないので、誰でも楽しむことができます。花粉症や風邪にも効くというすぐれもので、ライチのような香りの爽やかな飲みものは冷たくして氷もたくさん入れて飲むと本当においしい。
 
 沸騰させた4.5lのお湯に砂糖700gを溶かして殺菌済みの容器にいれて冷まし、白ワインビネガー30ml、レモン汁2個分、エルダーの花12房を加えて12時間置きます。これを濾してキャップのできる瓶に小分けして冷暗所で2週間。作り方は柊も知っているけれど、この仕込みは夫の仕事(というか趣味)。今年もいそいそと仕込んで、たくさんの瓶が並びました。家にお客で来た人は必ずこれを振舞われるという運命に(?!)あります。
 
 

ただいま仕込み中

瓶に詰めて2週間寝かせます